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ソフトバンク、「通信の最適化」を一時取りやめか

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Yusuke Sakakura更新日:2021/06/23 2:06
ソフトバンク、「通信の最適化」を一時取りやめか

スマートフォンに表示されるウェブサイトや画像、動画といったコンテンツを回線側で圧縮して提供される「通信の最適化」の存在に再びスポットライトが浴びせられ、大きな話題となりました。

そんな「通信の最適化」ですが、ソフトバンクが提供を一時取りやめていることが明らかになりました。

「通信の最適化」とは?これまでの経緯

「通信の最適化」に再び注目が集まったキッカケ

3社のうち、auとソフトバンクは数年前から「通信の最適化」を実施、NTTドコモは2015年1月から実施するなど、最近導入されたモノではないのですが、今年6月にこの最適化の影響を受けてスマホアプリに不具合が発生する、と「Angel Beats!-Operation Wars-」の開発者が報告したことがキッカケで、再び「通信の最適化」に注目が集まることに。

「通信の最適化」では何が行われているのか、何が問題か

「通信の最適化」については、契約時の重要事項の説明資料に“画面の表示速度や動画の再生開始時間を早くするための通信の最適化を行う場合があります。”などと記されているものの、具体的な内容までは読み取ることができません。

●LTE NETのパケット通信において、以下のファイルを対象に、画面の表示速度や動画の再生開始時間を早くするための通信の最適化を行う場合があります。

画像ファイル: BMP、jpg、gif、PNG形式
動画ファイル: MPEG、AVI、MOV、FLV、MP4、3GP、WebM、ASF、WMV形式

※最適化とは、スマートフォンの画面に適したサイズに画像を圧縮し、また、より伝送効率の高いコーディック形式に動画を変換することをいいます。なお、圧縮・変換されたデータを復元することはできません。
※HTTPS通信、Eメール添付ファイルの最適化は行いません。
※LTE NET for DATAもスマートフォン通信は最適化の対象となります。
※通信の最適化を必要とされないお客さまは、お客さまセンター (157) にて非適用のお手続きをさせていただきます。

引用元:au通信サービスご利用にあたって(兼 個別信用購入あっせん契約にあたって)(PDF)

文章だけを読めば画像や動画の圧縮(画質の劣化)と判断でき、そこまで致命的なものではないように思えます。それが理由でこれまで何度も大きな話題になりながら、忘れられていたのかもしれません。

「通信の最適化」ではなく、「ただの劣化」?

ただ、今回は画質の劣化だけでなく、画像の情報を管理するExifの情報まで消されていると指摘されていました。

ソフトバンクはウェブサイトにて以下のように案内しており、これがExifの情報を削除するということにあたるかと思いますが、これは「通信の最適化」ではなく、行き過ぎたもので単なる「通信の劣化」という印象があります。

パケット通信時に、コンテンツに表示されない部分のデータなどにつきましては、通常の視聴・閲覧に影響のない範囲でダウンロードの際に省略する場合があります。なお、省略されたデータは復元できません。

引用元:通信速度の制御について | My SoftBank(オンライン)での料金確認・各種手続き方法 | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク

ドコモとauについては、ウェブサイトやお客様センター/サポートに問い合わせることで「通信の最適化」を解除することができますが、ソフトバンクについてはその手立てがないことも大きな問題と指摘され、ついに訴訟へと発展する動きもみられました。

ソフトバンク、通信の最適化を一時とりやめ

そして、7月に入ってすこし落ち着いたところで、ソフトバンクのカスタマーサービスはTwitterにてExif情報の削除を現在は行っていないことをツイート。

さらに、現在は通信の最適化についても実施されていないとのツイートも複数確認できました。

このまま通信の最適化が撤廃になるのであれば、嬉しいところではありますが、おそらく、今後は他社と同じくオプションとして提供されるようになることが予想されます。

その場合は、現在の「通信の最適化」が行われていない状態から、希望するユーザーのみ「通信の最適化」を適用することになるのか、それとも再びすべてのユーザーに適用することになるのか、今後の動きに注目したいと思います。

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