ソフトバンクが世界初の感情を持ったロボット「Pepper」(ペッパー)の生産を停止していることがわかった。各紙の報道によれば販売が伸びず在庫が増えたことから2020年夏に販売を停止したという。
ペッパーは一般消費者向けに198,000円で2015年に販売開始。法人向けにレンタルでも提供していて接客用に店舗に設置する企業もある。
ペッパーの生産終了は否定
ペッパーの生産停止だけでなくロボット事業も縮小するようだ。ロイターによればソフトバンクグループのロボット事業は日本、フランス、米国、中国などで手がけているが、フランスの拠点にいる約330人のうち、およそ半分を今年9月に減らすという。
また、米英ではすでにスタッフを半減していて日本でも別の事業に配置転換されているとのこと。
ソフトバンクは2012年にフランスのロボットメーカーであるアルデバランを買収し、同社の感情認識技術を搭載するペッパーを開発したが、フランスの事業部門と東京の経営陣との間で文化的な摩擦が発生し、開発に影響が及んだことで同事業部門は徐々に一線から外れていったという。
ペッパーはこれまでに約27,000台が生産されたが、小売業や飲食業に接客支援ロボットとして販売されたペッパーは機能が限られ、需要が伸びなかったそうだ。
日本経済新聞によればソフトバンクは「需要が回復すれば、生産を再開する方針」と説明していてペッパーの生産終了は否定している。
一般販売向けのペッパーの本体価格は198,000円。基本プラン14,800円x36ヶ月、保険パック9,800円x36ヶ月、手数料10,584円が別途かかるなど、税込みで約120万円が必要になる。
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