ソフトバンクモバイルが11月30日をもって新規受付を停止すると発表していた「ホワイトプラン」を12月1日以降も継続して提供することを発表しました。
ホワイトプランの新規受付停止時期は未定
12月1日以降も新規受付が継続されるのは、以下のプランと割引サービスとなっています。また、受付の停止時期は「未定」と案内されており、当面の間は、ホワイトプランなどの新規受付、契約変更が可能となります。
▼料金プラン
- ホワイトプラン
- 標準プラン
- ブループラン タイプX
- ブループラン タイプXにねん
- (iPad 専用) ベーシックデータ定額プラン
▼割引サービス
- パケットし放題 for 4G
- パケットし放題 for 4G LTE
- パケットし放題フラット for 4G
- パケットし放題フラット for 4G LTE
▼オプション
- Wホワイト
- 24時間通話定額オプション
- ハートフレンド割引(ホワイトプラン)
▼キャンペーン
- スマホBB割
- スマホBB割 with BBIQ
ドコモは旧料金プランの廃止によって業績悪化
今夏、一斉に各社から新料金プランが発表されるとともに、NTTドコモは8月を持って旧料金プランの新規受付を停止することを発表しました。auとソフトバンクモバイルは、旧料金プランの新規受付の停止期間については「未定」と発表していることから、ドコモのみが旧料金プランを廃止するという状況です。
新料金プランは、月額2700円で音声通話定額サービスが利用できるほか、家族間でデータ容量をシェアできるなど、旧料金プランにはないメリットがあり、ドコモについては、新料金プランの契約数が10月15日時点で1000万契約を突破したことを発表していることから新料金プランは一見順調に見えます。
ところが、新料金プランは音声通話サービスをあまり利用しないユーザーや、家族契約でないユーザーにとってはデータ容量のシェアによる実質的な割引を受けることはできず、新料金プランに移行することで使用料金が値上がりするユーザーは、新料金プランに移行することなく旧料金プランを使い続けています。
新料金プランは、音声通話定額サービスによって音声通話サービスを頻繁に利用するユーザーからの収益性を下げ、基本料金を上げた分で収益性を確保するという狙いがあるように思えますが、前述したとおり旧プランを利用するユーザーの移行率が悪く、結果的にドコモのARPU(1契約あたりの月間売上高)が110円低下し、業績予想を下方修正しました。(資料)
おそらく今後は、旧料金プラン向けの割引キャンペーンを絞り込むこんで新料金プランへの移行を進めていくことになるかと思いますが、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が落ち着いた今、利用者が端末を買い替える期間は短くないため、長い期間を経てARPUを向上させることになるかと思います。
各社ともに旧料金プランから新料金プランへの移行を推し進めるための策がない間は、旧料金プランを提供し続けることが最も良策なのかもしれません。
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