本日、ソフトバンクが子会社のソフトバンクモバイルやワイモバイルなど、通信事業を手がける4つの子会社を合併することを発表しました。合併期日は4月1日で、2月25日に開催される株主総会で承認を得て正式に行われます。
合併後は宮内氏が社長に、孫氏は会長に就任
合併が行われるのは通信事業を手がけるソフトバンクモバイル、ワイモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコムの計4社。ソフトバンクモバイルが存続会社となり、他の3社は解散となります。合併後は、現副社長の宮内謙氏が代表取締役社長に就任し、現社長の孫正義氏は代表取締役会長に就任します。
合併の目的としては、4社が持つ経営資源を集約して国内通信事業の競争力強化を狙い、企業価値を最大限に高めるためとされており、合併後はInternet of Things(IoT、モノのインターネット)やロボット、エネルギーなどの分野でも事業を拡大し、革新的なサービスの創出に取り組むとのこと。
また、現在、ソフトバンクモバイルは「ソフトバンク」のブランドで移動通信サービスを提供しており、ワイモバイルも「Y!mobile」のブランドでサービスを提供していますが、合併後も2つのブランドは継続されるとのこと。
契約者数でソフトバンクモバイルがKDDIを抜いて国内2位に
TCA(一般社団法人 電気通信事業者教会)の発表によれば、2014年9月末時点のソフトバンクモバイルの契約数は3704万6600で、auの4159万6100に次ぐ国内第3位となっています。
ワイモバイルの2013年度第4四半期の契約数は446万5000(当時イー・モバイル。また、イー・モバイルは2014年度以降、契約数を非公開にしているため2013年第4四半期の契約数が公開されている最新値)で、同時期のウィルコムの契約数は596万9300となっており、3社全ての契約数を合計すると、4748万1900となります。
あくまでもワイモバイルとウィルコムの契約数は2013年度末までのものとなるため、確実なものではありませんが、KDDIとの契約数の差を考えると、合併後は国内2位となる可能性が高いもの見られます。
ソフトバンクモバイルが累計した契約数で国内2位を記録するのは初となりますが、ソフトバンクモバイルがボーダフォンを買収する前のJ-PHONEが「写メール」などをヒットさせた2002年にも国内2位となっており、13年ぶりとなります。当時はたった1ヶ月で再びKDDIに抜かれることとなりましたが、今回はしばらく国内2位の地位に居座ることになりそうです。