ソニーが6月中旬以降に世界初の2層トランジスタ画素積層型イメージセンサーを搭載するなどカメラも大きく進化した「Xperia 1 V」の販売を開始します。
ファンの多い日本でも多くの人が購入を検討しているはず。同時に多くの人が気になるのがXperia 1 IVで抱えていた深刻な発熱問題です。
カメラを数分構えていると高温注意の警告通知が表示されたり、カメラアプリに「本体の温度が上昇したため、一部の機能が使用できません」と表示されたり、フリーズするといった現象が起きていましたが、Xperia 1 Vでは大きく改善されているようです。
最新のチップセットと60%拡大した熱拡散シートで大幅改善か
GSM Arenaによると、前作では4Kの動画撮影を5分間行っただけでオーバーヒートするような状況だったものの、Xperia 1 Vでは30分間の4K動画を撮影しても暖かくなることもなかったとのこと。
上で書いたようなカメラによる発熱の警告画面は経験したことがなく、30分間のゲームプレイにおいて発熱や明らかな性能低下もなかったとしています。
また、全体評価で満点をつけたStuffも前作で発生していたような4K動画撮影時における発熱問題は一切なく、原神の長時間プレイや20fpsの連射撮影においてもパフォーマンスは一貫していたと報告しています。
さらに、ePriceは温度測定器を使って発熱の具合をレポートしています。
YouTubeで2時間動画を再生した後、背面温度を測定したところXperia 1 IVの40.2℃に対して、Xperia 1 Vは34.3℃を記録。カメラを起動して10分間の4K撮影を行ったところ、Xperia 1 IVの前面49.5℃、背面48.6℃に対して、Xperia 1 Vは前面が44.5℃、背面が42.6℃を記録するなど、明らかな改善が確認されています。
Xperiaスマートフォンの発熱問題は長期に渡っていて、Redditでは、Xperia XZ、XZ PremiumからXperia 1 / 5〜IVまで長年にわたって発熱問題に悩まされてきたとの声もありますが、少なくともXperia 1 Vでは写真や動画を撮影できなくなるほどの発熱問題はないようです。