ソニーは今月発表する可能性が高い「Xperia 1 VI」と「Xperia 10 VI」の公式と思われる画像が流出しました。
これまでの噂どおり、Xperia 1 VIは縦長のディスプレイを廃止することが確認できます。
Xperia 1 VIの噂を振り返り
Xperia 1 VIとXperia 10 VIの画像を公開したのはPixel 8aの公式画像も公開していた@MysteryLupinで約90枚です。
ディスプレイ
ソニーが幅広なディスプレイに刷新する理由の1つはコストダウンです。
従来の縦長ディスプレイは他の機種には見られない特注品。Xperia 1 VIでは、汎用的な19.5:9に変更することで低コスト化を実現するのでしょう。4K解像度も同じ理由で廃止になると見られています。
ディスプレイの刷新に合わせて、パンチホールを採用して画面占有率を高めることもできたはずですが、これまでと同じように画面の上下に厚めのベゼルを備えています。
映像が欠けてしまうデメリットをあえて選ぶことはないと判断したものと思われます。
画面の大きさ(対角線の長さ)は前作と同じ6.5インチと伝えられています。ただし、縦横比の変化によって画面の面積は5%ほど大型化することから、消費電力アップが予想されますが電池持ちへの影響はどうでしょうか。
リフレッシュレートは電池持ちを抑えながらなめらかに動作する1-120Hz、画面輝度は1.5倍も向上する(おそらく屋外モード時のみ)ことで屋外でも快適に使用できるようです。
カラー
カラーはXperia 1 Vと同じグリーン、ブラック、プラチナシルバーの3色。
側面にはグリップを高めるために縦に溝が掘られ、音量ボタン、電源ボタン、シャッターボタンの存在も確認できます。
おそらく電源ボタンには、指紋認証センサーが内蔵されるはず。本体が幅広になることから筆者のような左手持ちの人はますます指紋認証が使いづらくなるでしょう。ソニーは顔認証に対応すべきです。
カメラ
カメラは広角、超広角、望遠のトリプルカメラで、可変式望遠レンズが最大のアップデートになるようです。
通常、スマホメーカーは焦点距離の異なるレンズを複数搭載して、カメラアプリでレンズを切り替えることで、高画質なズーム撮影を実現しています。
この方式の弱点は点で光学ズームに対応しているため、望遠レンズの焦点距離/ズーム倍率を外れた途端に画質が落ちることがあります。
一方で、ソニーはカメラ専用機のように面でカバーする可変式望遠レンズを搭載しています。
例えば、前作のXperia 1 Vは3.5倍〜5.2倍をカバーしているため、この範囲内であれば画質に変化はありませんでした。
課題はカバー範囲があまりにも狭いことから物足りないこと。そこで次期Xperia 1 VIでは、光学ズームで3.5倍〜7倍までカバーするようです。7倍まで伸びれば望遠圧縮の効果も期待できます。
カメラアプリは3つのアプリが1つに統合され、シンプルなインターフェースに刷新されるようです。
5月17日にイベントを開催
ソニーはXperia 1 VIでいくつものアップデートを導入することになりそうですが、結局のところは価格が問題です。
今回も機種代金が20万円近くになる場合、やはり多くの人は関心を示しても手には取らないでしょう。ただし、ディスプレイを汎用的なものに変えたところで数万円も値下げされるのかは疑問です。
ソニーは日本時間5月17日に100人を招待するイベント(応募期間終了)を開催する見込み。17日付近でXperia 1 VIが正式発表されるものと思われます。
イベントでは、Xperia 1 VIやXperia 10 VIの話が聞けたり、実機に触れることもできるかもしれません。