本日深夜に開催されたGoogle I/O 2014にて、Androidの次期バージョンとされる「Android 5.0 Lollipop」が発表されました!
早速、イベントで披露されたAndroid 5.0 Lollipopで追加される新機能や変更点をまとめてみました!
1.マテリアルデザインを採用
Android 5.0 Lollipopでは、「マテリアルデザイン」という新しいデザインが採用されます。
説明するよりもまずはマテリアルデザインを見てもらった方が早いでしょう
色使いやボタンの配置などがガラっと変わります。また、ホームキーやバックキー、タスクキーまで変更されます。△、○、□とプレステのボタンみたいとの声も。
Gmailもこんな感じにデザインが変更されます。メールを送ってきた人のアイコンが丸型になり、メールを作成するときのボタンは指の届きやすい画面下部に配置されます。
このメール作成ボタンのようにレイヤーを取り入れていることもマテリアルデザインの特徴の1つ。これまでは平面上のデザインしかできませんでしたが、マテリアル(素材、部品)を重ねることによってより自由度の高いアプリ設計ができ、ユーザーはより操作性の良いアプリを使うことが可能になります。
最近のスマートフォンはどんどん画面が大きくなっていて片手で快適に操作するのが難しくなっていますが、レイヤーが取り入れられることで片手操作も快適になってくるかもしれません。
また、ボタンをタップするとボタンが波をうつエフェクトも新たに追加されます。これによって、ユーザーは自分が押したボタンを視覚的に把握しやすくなり、操作性の向上にも繋がるようです。
さらに、新しいマテリアルデザインの導入に伴い、デザインの統一化にも力を入れます。Googleはアプリの開発者向けにマテリアルデザインのガイドラインを作成し、Google Designというウェブサイトにて公開しています。また、端末ごとに異なるデザインを統一するAPIを提供することでさらなる統一化を図るとのこと。
2.通知機能が向上!
Android 5.0 Lollipopでは、通知機能が大幅に変更されます!
まずはロック画面。これまでの無機質なものとは異なり、よりポップなデザインになります。
通知をした方向にスワイプすると電話の折り返しボタンを表示したり、まとめて表示されたメールを確認することができます。
ロック画面以外の通知機能も変更されます。
これまではステータスバーに通知の内容が表示されるだけでしたが、より存在感を示す通知が表示されます。iOSライクですね。
3.スマートに画面ロックを解除できる!
Android 5.0 Lollipopには新しい画面ロック機能が追加されます!
その名も「パーソナルアンロック」で、事前にペアリングしたBluetoothなどのデバイスを身につけた状態でAndroidスマートフォンを持つだけで画面ロックを解除することができます。
Android 4.0で追加されたフェイスアンロックは実用性がありませんでしたが、これは使えそう!Android Wearにも対応するようですよ。
▼Android Wearを装着したままだと何もしなくても画面ロックが解除されるが、Android Wearを外すとロック画面が表示される
4.Chromeのデザイン刷新と機能向上
Android 5.0 Lollipopでは、Chromeのデザインと機能向上が実施されます!
Chromeにて特定のキーワードを使って検索すると、インストールしてるアプリのアイコンが表示されるようです。例えば、レストランを検索して、食べログアプリをインストールしてると食べログのアイコンが検索結果に表示されるとか。
表示されたアプリのアイコンをタップすると、アプリが起動します!それだけなんですが、アプリの方が使いやすいということはよくあるのでちょっと便利かもしれませんね。
似たような機能としてホーム画面に配置されたGoogleの検索バーに特定のキーワードを打ち込むと、キーワードに応じたアプリが表示されます。アプリはサードパーティのものでも表示されます。
また、AndroidのタスクメニューにChromeのタブが表示されるようになります。
いちいちChromeを起動してタブを切り替えるという操作の手間が省けますが、タスクメニューがChromeのタブだらけになるのはちょっと困りそう・・・
5.新しいランタイム「ART」の採用でパフォーマンスは約2倍に!
Android 4.4 KitKatでテスト的に利用できたランタイム「ART(Android RunTime)」がAndroid 5.0 Lollipopにて正式採用されることになりました!
各種ベンチマーク計測で従来のランタイム「Dalvik」を圧倒的に上回っています。
6.ついに64bitに対応!
既にiOSで対応されている64bitのCPUですが、Android 5.0 Lollipopでようやく対応されます!
アクセス可能なメモリスペースが増えるため、処理速度が向上します。
また、Java言語で開発されたアプリであればなにも変更する必要はないとのこと。ユーザーとしては、新しいランタイムと64bitへの対応ということで動作しないアプリが出てこないか不安なところですね。iOSは上手いことやったので大きな影響はありませんでしたが、Androidでも同じようにうまくいくのでしょうか
7.OSレベルで電池持ちが向上!
これまでAndroidは電池持ちが悪いからと散々言われてきましたが、Android 5.0 Lollipopでようやくその問題が解決するかもしれません。
Project Voltaというプロジェクトを立ち上げAndroidの低消費電力化に取り組んだとのこと。
開発者はAPIを使って電池の残量が少ない時には動作を制限したりできるとのこと。
また、「Battery Saver」というXperiaで採用されているスタミナモードなどのエコモードがOSレベルでサポートされます。
動作としては、指定した電池の残量を下回ると自動でONになって、Wi-Fiとディスプレイをオフにすることができるようです。
8.Androidのセキュリティを強化
これまで散々指摘されてきたAndroidのセキュリティですが、ようやく強化されます。
具体的にはユーザーの93%が最新版を使っているGoogle Play Servicesを経由してセキュティパッチを配信したり、
Android 5.0 Lollipopでは盗まれたスマートフォンやタブレットが初期化されてしまうのを防ぐ機能やロケーション履歴などユーザーにとって大切な情報を管理できる機能を提供するとのこと。
Android 5.0 Lollipopは明日から提供開始
開発者向け・・・でもありませんが、Android 5.0 Lollipopのファクトリイメージが早速明日から提供されます。対応端末はNexus 5とNexus 7とのこと。
Android 5.0 Lollipopのアップデート配信端末は明らかにされていませんが、Nexus 4が入るのかは微妙なところですね。
ちなみに、Android 5.0 Lollipopのアップデート配信時期についても明らかにされていません。配信時期がいつ明らかになるのかも明らかにされておらず、今後の情報は待つしかないといった状況です。
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