先日、Android 5.0にアップデートした「Nexus 7(2012)」にて、動作が遅くなる不具合が多数確認されたとお伝えしましたが、今度は深刻なメモリリークが発生する報告が多数確認されました。
メモリリークによって、アプリが頻繁に強制終了するなどの深刻なバグが報告される。
AOSPのIssue Trackerに寄せられた多くのレポートによると、Androidの使用時間に比例してシステムが利用するRAMの容量がどんどん膨れ上がるーいわゆるメモリリークが発生し、アプリが頻繁に強制終了したり、OSの反応が悪くなるとのこと。
This is a real problem. As the hours pass system ram consumed gets bigger and bigger. It gets to the point that I have to reboot my device because apps keep reloading and sometimes even the launcher has to reload.It is a serious issue. I have to reboot daily
引用元:Issue 79729 – android – Memory Leak on Lollipop crashing Apps – Android Open Source Project – Issue Tracker – Google Project Hosting
Android OSは、システムが不要と判断したアプリ(一定時間操作が行われないなど、優先度が低いもの)を自動で終了したり、アプリのタスクメニューからユーザーが手動で終了するなどして、メモリの開放が行われますが、今回のバグを見る限りではそれらの機能が正常に機能していないようです。
ちなみに、これまでのAndroidでは、Dalvikがメモリ管理を行っていましたが、Android 5.0のアップデートでARTに変更されています。
この不具合の報告者はNexus 5のユーザーが多いものの、Nexus 7(2013)のユーザーも報告しており、深刻なメモリリークは機種によらず発生するようですが、手元にあるAndroid 5.0にアップデートしたNexus 7(2012)ではメモリリークのような事象は起きていません。
この不具合の対処方法としては都度、端末を再起動してメモリを開放するしかありませんが、当然、再起動後もメモリリークは発生するので気休め程度にしかなりませんね・・・。根本的に解決するにはGoogleがバグを修正し、修正版のアップデートを待つしかありません。
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