現在、ドコモ1社のみが提供している長期契約者向けの割引サービスですが、ソフトバンクとauも提供を検討しているようです。
auとソフトバンクが長期割引の提供を検討
日本経済新聞によると、ソフトバンクは長期契約者向けに、月々の通信量を割り引いたり、データ通信量を上乗せする案を検討しているとのこと。
auも料金割引を検討しているほか、他社に追いつかれないような割引の提供を検討しているようです。なお、既に割引を提供しているドコモも割引額の増額や、割引を適用する契約年数の引き下げを検討しているとのこと。
▼2016/04/14 13:50更新
ドコモは、6月1日から長期割引の増額・適用範囲の拡大を実施すると正式に発表しました。
ソフトバンクは近く割引きを導入する。契約から一定期間が過ぎた利用者を対象に、月々の通信料を割り引いたり通信データ量を上乗せしたりする案を検討している。
KDDIは契約から5年が過ぎると、毎月使えるデータ容量を増やす還元策を打ち出している。同社の田中孝司社長は日本経済新聞の取材に対し、「長期割引き(の不在)が問題となっており、検討しないといけない」と指摘。料金の割引きに踏み込む考えを示した。一方で「料金だけでは(他社に)追いつかれる」とし、単純な値引きと一線を画す特典を加える可能性にも触れた。
引用元:ソフトバンク・auも長期割引 携帯3社出そろう :日本経済新聞
各社の長期特典まとめ。料金割引を提供しているのはドコモのみ
現在、携帯3社は長期契約者向けの特典を提供しています。
ドコモが提供する「ずっとドコモ割」は、5年以上の長期契約者向けに契約期間と料金プランによって、毎月の料金から300円〜2,000円が割り引かれるというもの。
auが提供する「長期優待データギフト」は、5年以上の長期契約者向けに契約期間と料金プランによって、毎月のデータ通信量に0.3GB〜2GBが追加されます。
ソフトバンクが提供する「長期継続ボーナス」は、3年以上の長期契約者向けに契約期間と料金プランによって、毎月の料金に応じて貯まるTポイントの倍率を2〜5倍にアップするというものです。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
適用年数 | 5年以上 | 5年以上 | 3年以上 |
特典内容 | 300円〜2,000円の割引 | 0.3GB〜2GBの通信量 | 2〜5倍のポイントアップ |
それぞれ内容の異なる長期契約者向けの特典を提供しており、ドコモが唯一、割引特典を提供している状態です。
総務省は、実質0円の廃止と共にライトユーザーと長期契約者の負担軽減を求めていましたが、長期契約者に対する料金負担の軽減は提供されていませんでした。携帯3社は、ようやく重い腰を上げて検討を開始したようです。
実質0円廃止で苦戦するキャリア、好戦する格安スマホ
auの田中社長は、実質0円廃止直後の2月の来店状況について大幅に減少したとコメントし、調査会社のBCNは、2月のスマホ販売数について携帯3社が20〜30%マイナスを記録したのに対し、ワイモバイルと格安スマホの販売数が、ぞれぞれ70%と50%プラスになったとレポートしています。
端末が買いにくくなった一方で、毎月の料金がそのままになっていることで、これまで以上にキャリアから格安スマホにユーザーが流れていると考えられます。割引内容がよほどのものでない限り、長期割引で格安スマホへの流れを断ち切るのは難しそうですが・・・
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