アップルは、Apple Watch向けのOSとして提供しているWatchOSの最新バージョンとなる「WatchOS 2」を発表しました。
発売からわずか2ヶ月たらずでのメジャーアップデートの発表となりましたが、新機能が続々と追加される「WatchOS 2」の新機能をまとめてみました。
1.Apple Watchに新しい文字盤が追加!
WatchOS 2では、新しい文字盤が追加されます。
1つ目はお気に入りの写真を文字盤として設定できる「フォトフェイス」
2つ目は複数のお気に入りの写真をアニメーションで文字盤に表示する「フォトアルバムフェイス」
3つ目は香港、ロンドン、マック湖、ニューヨーク、上海で撮影されたタイムラプス動画を文字盤に表示できる「タイムラプスフェイス」
Apple Watchは、文字盤を常時表示できないという仕様があるものの、「フォトアルバムフェイス」や「タイムラプスフェイス」はとても良いですね。
アップルからの発表はありませんでしたが、もしかすると、アニメーションのある文字盤は常時表示することもできたりするのでしょうか?
2.コンプリケーションがサードパーティ製のアプリに開放!
Apple Watchの文字盤には天気やカレンダーの予定を表示できる「コンプリケーション」という機能がありますが、現在はアップル製のアプリのみが対応していますが、WatchOS 2では、コンプリケーションがサードパーティ製のアプリに開放されます。
これによって、ユナイテッド航空のフライト時刻の表示やフォルクスワーゲン、e-Golfのバッテリー状況を確認することができるとのこと。
どちらも日本ではあまり馴染みがないので想像が付きにくいかもしれませんが、アプリが対応すれば、Apple Watchの文字盤でTwitterやLINEなどを確認したりすることもできるというわけです。
3.過去も未来も確認できる「タイムトラベル」
WatchOS 2では、新機能の「タイムトラベル」が追加されます。
「タイムトラベル」では、デジタルクラウンを前後に回すことで過去と未来を振り返ったり、確認することができます。振り返ることができるのは、コンプリケーションで表示している情報など。
Apple Watchのバッテリー状態を確認するコンプリケーションがすでにあるので、WatchOS 2を搭載したApple Watchでデジタルクラウンを回せば、数時間後のApple Watchのバッテリー状態を確認することもできるというワケ。これは便利。
4.Apple Watchが目覚まし時計になる「ナイトスタンドモード」
今、現在Apple Watchを充電している時は、あまり約に立ちませんでしたが、WatchOS 2で追加される新機能「ナイトスタンドモード」を使うと、Apple Watchを目覚まし時計代わりに使うことができます。
アラームが鳴った時にデジタルクラウンを回せばスヌーズ操作が、サイドボタンを押せばアラームをオフにすることができます。
iPhoneで設定すればいいじゃんと思うところですが、個人的に寝る前にiPhoneを持っていることはほとんどないですが、Apple Watchは腕に付いていて、いつもApple Watchを充電してから寝るのでアラームとの相性はいいかもしれません。
充電器に接続すると自動でナイトスタンドモードになるというのも便利ですね。
5.友だち機能の強化
Apple Watchのホーム画面でサイドボタンを押すと、よく連絡を取り合う友だちなどが表示されますが、画面は1枚のみ、連絡先は最大12個までしか登録できませんでした。
WatchOS 2では、画面を複数枚登録することができるため、「友だち」「仕事仲間」といったグループ分けをすることができます。
6.デジタルタッチがカラー対応
Apple Watchには、手書き入力で絵を送信できる「デジタルタッチ」という機能を搭載していますが、これまで1色でしか絵を描くことができませんでしたが、WatchOS 2ではカラーに対応します。
7.メールの返信とFaceTimeオーディオに対応
WatchOS 2では、iPhoneに届いたメールを音声文字入力や定型文のスマートリプライ、絵文字を使用してApple Watchから返信することが可能になります。
また、iPhoneで着信したFaceTimeオーディオをApple Watchで受けてそのまま通話することもできます。
8.アクティビティの強化、Siriとの連携
Apple Watchで最も使っていて、役に立っている「アクティビティ」もWatch OS2で進化します。
サードパーティ製のアプリとアクティビティアプリが連携して、サードパーティ製のアプリでワークアウトを行って記録した消費カロリーがアクティビティアプリにも引き継がれるようになります。
これまでRunKeeperとアクティビティアプリを併用していたという人もいるかと思いますが、これからはその必がなくなります。
そして、Siriとも連携することで、Apple Watchに向かって「Hey Siri、30分公園を走りたい」と話しかければ、ワークアウトが開始されます。
さらに、獲得したバッジをTwitterやFacebookでシェアすることもできるとか。
9.Apple Payの強化
Watch OS2では、Apple PayとApple Watchの連携機能も強化されます。
Apple Payで、店舗が実施するポイント還元プログラムや、店舗で作ったクレジットカードやデビットカードを利用できるとのこと。
ただ、ご存知のとおりApple Payは日本で提供されていません。
10.地図アプリ「マップ」の強化
iOS 9で乗り換え検索がサポートされることに応じて、最寄り駅までの道順や駅の出入口、交通機関の詳細な情報や運行状況をApple Watchで表示することができます。
ただ、ご存知のとおりマップの乗り換え機能を日本で利用することはできません。
11.音声検索「Siri」の強化
WatchOS 2では、「Siri」が強化されます。
例えば、「フェリービルディングまでのバスを案内してくれ」と話せば、マップアプリで案内してくれます。
さらに、「インスタグラムのグランスを見せてくれ」と話せば、インスタグラムのグランスが表示されます。Siriによるグランスの呼び出しは、サードパーティ製のアプリに開放されます。
12.ようやくApple Watchにネイティブアプリが来る
今、現在提供されているApple Watchのアプリケーションは、iPhone側にのみプログラムが動いて実際の処理を行うロジックが存在して、iPhone側とApple Watch側の両方にロジックで処理された結果を出力するインターフェース――つまり通知などを表示する機能やボタンなどを表示する機能が存在します。
WatchOS 2では、処理部分がApple Watch側に移行します。
そして、Apple WatchがWi-Fiに対応します。
これまでアプリのインストールはiPhoneと連携してBluetooth経由で行われていましたが、WatchOS 2では転送速度の速いWi-Fiを利用できるためこれまでよりスムーズにアプリのインストールが行えます。
また、アップデートファイルが大容量になるOSアップデートもかなり快適になるはずです。これまでに提供されたWatchOSのアップデートは、軽微なアップデート1回のみですが、WatchOS 2ほどの大幅アップデートになると、アップデートにかなり時間がかかるものと思われます。
さらに、ネイティブアプリでは、Apple Watchのハードウェアやセンサーなどにアクセスしてデータを利用することができます。
マイクや
オーディオ
動画
ヘルスキット
ホームキット
加速度計
Taptic Engine
デジタルクラウン
など多数のハードウェアやセンサーにアクセスし、開発キットを利用することで、これまでのApple Watchアプリとは全く異なるアプリケーションを開発することが可能になります。
WatchOS 2の目玉は間違いなくこのネイティブアプリにあります。現在のApple WatchとWatchOS 2以降のApple Watchは全くに別物になるはず、というよりも間違いなく別物になります。
13.WatchOS 2の提供時期は2015年秋、ベータ版は今日から
Apple Watchを大きく変えるであろうWatchOS 2の配信時期は、iOS 9と同じく2015年秋と発表されました。開発者向けのベータ版は本日より利用することができます。
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