Google、待望のユニバーサルクリップボードを開発か。“Android PC”計画の一環?
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

iPhoneではコピーしたURLやテキスト、画像をiPadやMacにそのまま貼り付けできる「ユニバーサルクリップボード」が利用できます。一方、Androidには同様の機能がなく、SwiftKeyなどサードパーティのアプリに頼るほかありませんでした。
スマートフォン、タブレット、PCのすべてで成功してきたAppleとは対照的に、Googleはタブレットから一時撤退し、Chromebookも一般消費者向けには苦戦。この背景もあって、長らくデバイス間連携に注力していませんでした。
しかし状況は大きく変わりつつあります。今年の夏、GoogleはChromeOSとAndroidを1つのプラットフォームに統合する方針を正式に表明し、「ノートPCとスマートフォンの連携をより強化していく」と説明。これまで弱かったAndroidとPCの連係機能が大きく向上することになりそうです。
その一環なのか、Googleがユニバーサルクリップボードの開発を進めていることが明らかになりました。
テキストのみ同期できるクリップボード機能
これまでもGoogleが作業に着手したデバイスから、近くにある別のデバイスに引き継げる、AppleのHandoffのような機能を開発していると噂されてきました。
今回明らかになったユニバーサルクリップボードも、そのHandoffの機能群のひとつと見られています。
Android Authorityによれば、ベータ版およびカナリー版のAndroidで、android.companion.datatransfer.continuity内に、UniversalClipboardManagerクラスが追加されていることを確認したとのこと。
現時点ではテキストのみ対応しており、画像までコピペできるAppleのHandoffほど多機能ではありません。ただし、開発段階であることから正式版では対応が拡大する可能性があります。

このユニバーサルクリップボードを含むHandoff機能は、Google Play開発者サービス上でオン/オフが可能になるようです。
開発段階では、アプリ、通知、ファイルとメディア共有といったスイッチも確認されています。ユニバーサルクリップボードもここに追加されることになるでしょう。
登場時期はAndroid 17か
今回の発見タイミングから、ユニバーサルクリップボードはAndroid 17で実装される可能性が高いと見られています。ChromeOSとAndroidを統合したAndroid PC構想も同じく来年動きがあるかもしれません。
なお、Android 16のデベロッパープレビューが昨年11月に公開されたことを踏まえると、今年中にAndroid 17のデベロッパープレビューが公開される可能性も十分あります。近いうちにHandoffやユニバーサルクリップボードの詳細が明らかになるかもしれません。





















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