Androidにも“近づけるだけで連絡先交換”機能?NameDrop風の新機能が発見される
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

iPhoneでは、端末同士を近づけるだけで連絡先を素早く共有できる「NameDrop」が提供されています。
iPhoneの上部を相手のiPhoneやApple Watchに近づけると、ぶるぶる震えながら共有画面が立ち上がる、あの機能です。
この近づけるだけで連絡先を交換できる機能がAndroidでも提供されるかもしれません。
NFCを利用した連絡先共有機能の可能性
Google Play開発者サービスのベータ版の中から「Gesture Exchange」が発見されました。
発見されたキーには「ndef」といった語句が含まれており、これは「NFC Data Exchange Format」の略称と予想されています。
NDEFはNFCでデータをやり取りする際の共通フォーマットのため、この仕組みによって“スマホを近づけるだけで情報を交換する”NameDropのような体験を実現しようとしている可能性があります。
Android Authorityは「ContactExchangeActivity」という新しいアクティビティを発見し、その一部の有効化にも成功。
有効化された画面は2つあります。
共有画面
1つ目は、NameDropを起動した際に表示される画面とよく似ています。

連絡先のプロフィールに使用されるであろう写真、電話番号、メールアドレスといった項目が並び、共有する項目を選択できます。
また、「受信のみ」というボタンを押せば、自分の情報を送らずに相手の情報だけ受け取ることもできます。
受信画面
2つ目は受信側に表示される画面で、相手が共有を許可した項目が表示されます。

「保存」をタップすると、そのまま端末内の連絡先に登録される仕組みのようです。
ビデオ通話やメッセージを送信するボタンも確認できます。相手が目の前にいるのに連絡手段のショートカットが出るのは不思議です。
なお、今回の発見はあくまでベータ版のコード内にあるもので、正式提供時には機能の名称やUI、動作が大きく変わる可能性があります。
Androidの連絡先交換はどう変わる?
現在のAndroidには、NameDropのようなスマホ同士を近づけて連絡先を交換する統一的な仕組みはありません。
QRコードをスキャンする方法や、メッセージアプリ経由で送る方法、Quick Shareを利用する方法など複数の手段はありますが、直感的ではなくどれも手間取るものです。
Gesture Exchangeが正式に実装されれば、Androidでも近づけるだけで連絡先を交換できるようになるかもしれません。
LINEなどサードパーティアプリへの対応や、NameDropとの互換性が実現すれば、使い勝手はさらに広がりそうです。



















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