Android 17のコードネームはCinnamon Bun(シナモンバン)か
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

1年が終わりに近づいているということは、Androidの次期バージョンの配信も近づいているということです。
2026年に配信されるであろう次期バージョンのAndroid 17に関する詳細は不明ですが、今回新たな情報が出てきました。
次期バージョンのコードネームが“Cinnamon Bun(シナモンバン)”になるようです。
Android Canary から判明した“Cinnamon Bun”
Googleは長年、デザートやスイーツにちなんだコードネームをアルファベット順につけてきました。キットカットやオレオのように、世界的ブランドとのコラボキャンペーンで話題になったのを覚えている人も多いはずです。
ただ、命名の難しさから、GoogleはAndroid 9 Pieを最後にコードネームを公式には掲げなくなりました。それでも、内部のソースコードやプロジェクト管理ツールでは、開発向けのコードネームが今も使われ続けています。
今回の情報源は、最も早い段階で新機能を試せる開発版Android Canaryです。Canaryのコード内から「Cinnamon Bun」の記述が発見されました。
Canaryから発見されたものすべてが正式採用されるわけではありませんが、未発表機能や内部の動きを知る上では貴重な手がかりになります。
最近では、iPhoneのように懐中電灯の光量を段階調整できる新機能もCanary版で発見されています。
今回確認されたのは、Androidの内部クラスandroid.os.Buildに「CINNAMON_BUN」が有効なバージョンとして追加されていたことです。
コードネームの頭文字はアルファベットの3番目である「C」ですが、実はその前にAndroidの内部コードネームは一度リセットされています。
Android 15がVanilla Ice Cream(V)だったのに対し、Android 16ではアルファベットの採用に戻ったかのようにBaklava(B)が採用されました。
リセットの理由は明らかになっていませんが、X や Z といった後半のアルファベットに該当するスイーツ名がほとんど存在しないことが、背景にあると予想されます。
一方で、リセット後に「A」で始まるスイーツを採用しなかった理由は不明です。ただ、「B」が選ばれた理由については、スイーツコードネームの始まりをたどると、ある程度推測できます。
実はAndroidのスイーツコードネームは、Android 1.1の「Petit Four」が最初です(公式には使用されず)

その後、アルファベット順にスイーツ名を使用するというルールが確立され、メジャーバージョンの3番目にあたるAndroid 1.5は、アルファベットの3番目のCに合わせてCupcakeと命名されました。
もしアルファベット順のルールが最初から運用されていれば、今回のAndroid 17は「B」から始まる2回目のスイーツコードネームを採用していたはずです。
“10000” のAPIレベルは何を意味する?
android.os.Buildは、機種名の識別やAPIレベルの判定など、Androidのビルド情報や端末情報をまとめたクラスです。
ここに新たにAPIレベルは“10000”のCinnamon Bunが追加されていました。
本来、APIレベルはメジャーリリースごとに1つずつ増えていきます。Android 16が36のため、Android 17は最終的に37になるはずです。
コードネームを発見したAndroid Authorityは、APIレベルが確定するのは、Platform Stabilityに到達した後であるため、それまではマジックナンバーとして“10000”が使用されていると伝えています。
日本では聞き馴染みのないシナモンバンについてAIに聞いてみました。





















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