iPodに採用された入力インターフェース「クイックホイール」において、日本人の男性が特許を侵害されたとしてAppleに対し、100億円の損害賠償を求めていた裁判にて3億3000万円の損害賠償を命ずる一審判決が昨年9月に出ていました。
男性とAppleは一審の判決内容を不服として控訴しましたが、二審判決においてもAppleに対してほぼ同額の損害賠償が命じられたようです。
第一審と同じくAppleの特許侵害が認められるも賠償額は変わらず
男性は第一審にてiPodの売上高である6274億8000万円からクリックホイールのライセンス料とされる10%の627億円4800万円の損害を被ったとして100億円の損害賠償を請求。結果として、たった3%の3億3000万円の賠償命令となったことを不服として男性が控訴、Appleも特許侵害を不服として控訴していました。
4月24日に知的財産高等裁判所で行われた二審では一審と変わらず、Appleに対し3億3000万円の賠償が命じられたようです。
iPod発売前に売り込みをかけるも交渉決裂
男性は、1998年にクイックホイールと同じ技術をもったデバイスを開発。同年にAppleに売り込みをかけたものの、条件が折り合わず交渉は決裂していました。それから3年後の2001年にAppleはクイックホイールが搭載された初代iPodを発売。
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男性は2005年に経営する会社名義で特許申請(特許番号第3852854号)を行い、2006年に登録されていました。
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