2016年に最初のAirPodsが発表された時、Twitterでは“耳からうどん”という強烈なワードを使って強く批判され、同時に発表されたiPhone 7とiPhone 7 Plusからイヤホン端子が消えたこともあって称賛する声は、ほとんどなかったと思います。
しかし7年経った今、電車に乗って街に出たり、スポーツジムに行けば、必ずといって良いほどAirPodsで音楽を聴いている人を目にします。
AirPodsがこれだけ普及した理由は、キャッチコピーの「シンプルで魔法のようなワイヤレス」を体現するセットアップの手軽さ(ケースのフタを開けてiPhoneの画面を数回タップするだけで完了)にあったと思いますが、BloombergのMark Gurmanは迅速な改善にあるとしています。
AppleはAirPodsのアップデートに新たなブーストをかける準備を進めており、その内容は聴覚の健康維持と体温調整といった健康機能とLightningの廃止とUSB-Cへの移行になるようです。
AirPodsでより正確な体温測定が可能に?
Mark Gurmanの最新レポートによれば、AirPodsが異なる音を再生することで、心電図アプリで心臓の問題を確認するように聴覚の問題をチェックできるようです。
AirPodsを使って聴力測定を行うサードパーティのアプリとしてApp Storeでは「Mimi Hearing Test」が公開されていますが、Appleは同じ機能を持つアプリを標準提供するのかもしれません。
さらに、AirPodsに新たなセンサーを追加することで、耳で体温を測定する機能も開発中。
皮膚温センサーを搭載したApple Watch UltraやApple Watch Series 8では、寝ている間に手首の温度を計測できますが、耳を使った体温測定は手首よりも正確とのこと。
Appleは皮膚温センサーで計測した体温の変化を妊活や不妊治療に役立てていますが、風邪やその他の病気にも拡大したいと考えているようです。
AirPodsのUSB-C移行は年内にProモデルから始まる?
新しい健康機能が実現するのは数年先になる可能性がある一方で、AirPodsにおけるLightningの廃止とUSB-Cへの移行はもっと早い段階で実現するようで、Mark Guramanは早ければ年内のAirPods Proから移行が始まると伝えています。
なお、USB-Cへの移行はEUの法規制が元になっていますが、発売済みの製品については適用されません。それでもAppleは将来的にすべてのAirPodsをUSB-Cに移行する計画だそうです。
USB-Cの移行は近く迫っているものの、AirPods本体のアップデートはまだ先とのことで、充電ケースのみUSB-Cに変更される可能性があります。過去にもAppleはAirPods Proの充電ケースだけをMagSafa対応版に変更していました。
また、低価格帯を強化するために19,800円で販売されている第2世代のAirPodsの値下げも検討されているそうです。
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