AppleのフルワイヤレスイヤホンAirPodsは2016年12月に初代モデルが発売されると、初回出荷分がすぐに完売し、発売わずか1日後には6週間待ちになるほどの人気に。この結果を受けてティムクックは「大成功」とコメントしました。
AirPodsの販売台数を明かさなかったことで、本当に成功を収めたのか懐疑的な声があったものの、当時いまいちブレイクしなかったフルワイヤレスイヤホンをこれほどまでに普及させた今、成功を疑う声を人はいないでしょう。
2023年はわずかな変更を加えたAirPods Pro(第2世代)を発売するのに留まりましたが、2024年は第4世代となる新型AirPodsの発売が噂されています。
この記事では、AirPods 4の発売日や価格、新機能などこれまでにわかっていることをまとめています。発表までに随時更新して最新情報を反映します。
目次
AirPods 4は2種類存在する!?
これまでのAirPodsは1世代で1機種でしたが、未発表のApple製品について最も信頼できるMark Gurmanによれば、AirPods(第4世代)では、下位モデルと上位モデルの2機種が存在する1ようです。
また、AppleはAirPods 4の発売に合わせてAirPods 2とAirPods 3の販売を終了するとのこと。AirPods 4の下位モデルはAirPods 2の後継機に、AirPods 4の上位モデルはAirPods 3の後継機になると予想されます。
デザイン
AirPodsは2016年の発売から徐々にデザインを変えてきました。
第1世代、第2世代のAirPods
2016年発売のAirPodsと、2019年発売のAirPods 2は、有線イヤホンのEarPodsからコードを取り払ったようなデザインを採用。
スピーカーから下に伸びた軸(ステム)は、“耳からうどん”と批判されることありましたが、AirPodsが普及したことに伴って、今では違和感を覚える人はほぼいないでしょう。
AirPods Pro
AirPods Proでは、見た目が“うどん”と批判されたステムを短くした新しいデザインを導入しました。
耳から落ちやすいと不満の声が多かったスピーカーの形状も大幅に刷新。耳の穴に直接入れるカナル型を採用したことで、ジムで使用する時でも耳から落ちにくくなり、周りの騒音を遮断するパッシブノイズキャンセリングも備えたことで、使用感と機能性が大幅に向上しています。
AirPods 3
2021年発売のAirPods 3もステムを短くして、AirPods Proに近い見た目に変化しました。
スピーカー部は数千の耳をスキャンして誰の耳でも合うような形状に変更されたことで、高い開放感をキープしつつ、耳から落ちにくいフィット感を実現。長時間使用する場合はAirPods Proよりもストレスなく利用できます。
AirPods 4
AirPods 4では、デザインの刷新が報じられており1、Mark GurmanはAirPods ProとAirPods 3をブレンドしたデザインになるとレポートしています。
ただし、耳の形に合わせてフィットするイヤーチップは導入されない2とのことで、AirPods 3の高い開放感はキープされるようです。
AirPods Proのシリコン製イヤーチップはそれほど快適なものではなく、装着時間が長くなると耳の中がむずがゆくなるような感覚になるため、むしろ朗報だと感じる人も多いでしょう。
充電ケース
EUがスマートフォンを含む多くの電子機器を対象にUSB-Cの搭載を義務付けたことを受けて、Appleは2023年に発売したiPhone 15シリーズと、AirPods Pro 2の充電ケースにUSB-Cを搭載しました。
USB-Cの義務化にはイヤホンも含まれていて、2024年12月28日以降に販売されるすべての対象製品に義務付けられるため、2024年発売見込みのAirPods 4にもUSB-Cが搭載されることはほぼ間違いないでしょう。
MagSafeやQiといったワイヤレス充電にも対応することは確定的で、現在はAirPods Pro 2のみが正式対応しているApple Watchの充電器にも対応する可能性は高そうです。
ほかにもAirPods Pro 2の充電ケースに追加されたストラップホールやスピーカーも搭載されるかもしれません。
AirPods Pro (第2世代) MagSafe 充電ケース (Lightning または USB-C) もApple Watchの充電器で充電できます。ケースの蓋を閉じ、ステータスランプを上向きにして充電器の上に置いてください。
- 引用元
- Apple
音質とノイズキャンセリング
イヤホンの音質に大きく影響するチップーーAirPodsシリーズに搭載される最新のチップ(2023年12月時点)はH2チップで、AirPods Pro 2の進化したオーディオパフォーマンスを裏側で支え、ドライバやアンプとの組み合わせによって、すべてのサウンドをかつてないほどあざやかに響かせるとAppleは説明します。
初代AirPods Proに比べて最大2倍の雑音を消すアクティブノイズキャンセリング、注意すべき音を最優先に必要に応じてアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをシームレスに組み合わせる適応型オーディオ、電池持ちの向上もH2チップによって実現されたものです。
AirPods 4では音質の向上とアクティブノイズキャンセリング対応(上位モデルのみ)が噂されている2ことを考えると、H2チップが搭載される可能性はあるでしょう。
ただし、AirPods Pro 2と同じ性能のノイキャンを割安なAirPods 4にも提供するでしょうか、差別化のために割安なH1チップを搭載したまま、性能の劣るノイズキャンセリングに限定されるかもしれません。
電池持ち
消費電力に優れたH2チップを搭載した最新のAirPods Proは、H1チップを搭載した第1世代のモデルに比べて、再生時間が最大4.5時間から最大6時間まで伸びるなど、電池持ちが大きく向上しました。
また、AirPods Pro 2、iPhone、MacBook、iPad Proといった多くのAppleデバイスがBluetooth 5.3に対応していることを考えると、AirPods 4がBluetooth 5.3をサポートする可能性は高いと言えます。
Bluetooth 5.3に対応することで、接続の安定性向上や消費電力の改善が見込まれます。
タッチコントロール
AirPods 2とAirPods 3で音量を調整するには、ポケットやカバンからiPhoneやApple Watchを取り出して音量を変えるか、Siriにお願いする必要がありますが、AirPods Pro 2では、軸(ステム)を親指と人差し指で優しくつまんで、人差し指を上下にスワイプするだけで音量を調整することができます。
AirPods単独で音量調整を可能にするタッチコントロール対応を求める声は多いと思いますが、AirPods Pro限定の機能になるかもしれません。
「探す」機能
フルワイヤレスイヤホンのAirPodsはよく紛失することが多いアイテムです。
紛失した時に役立つ機能が「探す」機能で、iPhoneを使ってAirPodsの現在地を地図上に表示したり、どのくらい近くにあるかを確認したり、AirPodsのスピーカーから音を鳴らすなど、さまざまな方法でAirPodsの位置を見つけることができます。
AirPods Pro 2では、探す機能をさらに優れたものにするためにU1チップを搭載。詳細な距離と方向を確認しながらAirPodsを探せるようになり、充電ケースにスピーカーを追加したことで、音がフタの中でこもらずにより大きな音でAirPodsの現在地を確認することができます。
なお、現時点でU1チップと充電ケースのスピーカーはAirPods 4に追加されるといった情報はありません。
補聴器機能
Appleは2024年後半に補聴器機能を準備している1と報じられています。
すでにAirPodsには、声を聞き取りたい相手の前にiPhoneまたはiPadを置くと、マイクが音声を拾ってAirPodsに音声を届けてくれる「ライブリスニング」や、対面での会話を聞き取りやすくする「会話を強調」といった補聴器のような機能に対応していますが、詳細不明なものの準備中の機能は、数十億ドル規模とされる補聴器業界を根底から覆す可能性を秘めているとレポートされています。
発売日と発表日
Appleが日本時間9月10日(火)午前2時からスペシャルイベント『Glowmine.』の開催を正式発表しました。
おそらくこのイベントで発表されることになりそうです。
予約開始日はiPhone 16シリーズと共に12日または13日になるでしょう。発売日は翌週金曜日の9月20日(金)と予想されます。
機種名 | 発表日 | 注文開始日 | 発売日 |
---|---|---|---|
AirPods | 2016年9月8日(木) | 2016年12月13日(火) | 2016年12月19日(月) |
AirPods 2 | 2019年3月20日(水) | 2019年3月20日(水) | 2019年3月26日(火) |
AirPods 3 | 2021年10月19日(火) | 2021年10月19日(火) | 2021年10月26日(火) |
AirPods Pro | 2019年10月29日(火) | 2019年10月29日(火) | 2019年10月30日(水) |
AirPods Pro 2 | 2022年9月8日(木) | 2022年9月9日(金) | 2022年9月23日(金) |
価格
AirPods 4の価格に関する情報は今のところありませんが、AirPods 2の19,800円と、AirPods 3/MagSafe充電ケースの27,800円の価格は参考になるかもしれません。
なお、以前は129ドルのAirPods 2よりも安い99ドルの“AirPods Lite”の発売が計画されているといった噂もありましたが、最近では耳にしなくなりました。
もしこれがAirPods 4の下位モデルだとしたらかなり魅力的な価格の新型モデルが登場することになるでしょう。AirPods 2の為替レートである1ドル153.4円で計算すると、日本価格は15,000円前後に設定されます。
AirPods 4とAirPods Pro 2を比較
AirPods (第4世代) | AirPods Pro (第2世代) | |
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価格と容量 | ??? |
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サイズ |
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重さ |
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音声操作 | Hey Siri | Hey Siri |
スピーカー |
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マイク |
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操作方法 |
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チップセット |
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バッテリー |
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ケース |
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ワイヤレス充電 | MagSafe |
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Bluetooth | 5.3?? | 5.3 |
防水・防じん | IPX4 | IP54 |
USB | USB-C | ー |
イヤーチップ | X | シリコーン製(4サイズ同梱) |
センサー |
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アクセシビリティ |
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同梱品 |
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