5月2日、Appleが2018年第2四半期(1月〜3月)の決算発表を行った。前年の同じ時期と比べた販売台数はiPhoneとiPadが微増、Macは微減となっている。
また、販売不振が噂されている「iPhone X」は昨年11月の発売以来、最も売れているiPhoneであることも明らかにされた。
売上高と純利益ともに予想を上回る
2018年1月〜3月におけるAppleの売上高は611億ドル、純利益は138億ドルとなった。いずれもAppleの予測範囲内となったが、前年同期の売上高(529億ドル)と純利益(110億ドル)を上回ったことから好調ぶりがわかる。
iPhone、iPad、Macの販売台数と売上高
製品別の販売台数ではMacが407万8000台を記録。前年同期比で-3%、売上高は0%になった。iPadの販売台数は911万3000台で前年同期比で+2%、売上高も+6%を記録。
Appleは3月30日にApplePencilに対応した新型「iPad」を発売したが販売日数が少ないことから影響は限定的。昨年リリースした「iOS 11」でiPad向けの機能を大幅に強化したことが前四半期に続いて良い影響を与えているのかもしれない。
iPhoneの販売台数は5221万7000台を記録。前年同期比で+3%、売上高は+14%と大幅増になった。売上高が大きくアップした要因は昨年秋に発売したiPhoneにおいて128GBモデルをラインナップから削除したことでより高額な256GBモデルを購入した人が多かったこと、すべての容量の販売価格が10万円を超える「iPhone X」が大きく影響しているものと思われる。
前四半期の決算発表時にティム・クックCEOは“iPhone Xは私たちの期待を上回り、発売日から毎週最も売れているiPhoneだ。”とコメントしたが今期の決算でも同様にコメントしている。
Apple Watch、HomePod、AirPodsの売上高
iPhone/iPad/Mac以上の業績を記録したのが「その他製品」と「サービス」だ。
Apple WatchやHomePod、Apple TV、AirPods、iPod touch、Beats製品、Appleブランド、サードパーティ製アクセサリなど「その他製品」の売上高は+38%を記録。Apple WatchとAirPodsは過去最高となり、ウェアラブルとHomePodを含めたホームプロダクト製品は成長の9割を占めた。
ティム・クックはAirPodsについて「大ヒット」とコメント。AirPodsはフルワイヤレスイヤホンの市場を作り、その市場のトップを走る存在で日本国内でも大ヒットしている。
AppleCareやApple Pay、ライセンス、デジタルコンテンツなど「サービス」の売上高は+31%を記録。今や第二の収益源となったサービス部門。好調な要因についてティム・クックはひとつのサービスによってもたらされたものではないとしたが、有料会員数が4000万人を突破したApple Musicや前年比50%アップを記録したiCloudストレージの収益が要因のひとつとなっているようだ。
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