Appleが3月28日に開催した教育向けのイベントで第6世代となる新型「iPad」を発表した。フラグシップモデルのタブレット「iPad Pro」に限定されていたApple Pencilに対応する。
9.7インチ、新型「iPad」登場。価格そのままで高性能に
Appleが9.7インチ、Retinaディスプレイを搭載した新型「iPad」を発表した。今日からApple StoreやApple公式サイトで注文受付を開始し、今週中に発送されるため4月7日にオープンする「Apple新宿」で触れることも可能なようだ。
- 新機能:「Apple Pencil」に対応
- 新機能:“驚くほど高速な” A10 Fusionチップ搭載
- 新しいカラー:ゴールドカラーが“新しい仕上げ”に
- 価格:Wi-Fiモデル、37,800円〜 Wi-Fi+Cellularモデル、52,800円〜
- 販売開始日:3月28日(水)
- 発売日:3月30日(金)
“魔法のスティック”、Apple Pencilに対応
最大の新機能は「Apple Pencil」とに対応すること。Apple Pencilは、iPadにメモを書き留めたり、図表を作成したり、水彩画などアートを描いたり、契約書に署名したり、メールで注釈を加えることができるiPad専用のペンデバイスでどのくらいで強く押さえられているかを正確に測定することで線の太さ、細さを自由自在に調整できるほか、ペンを傾けることで濃淡を加えることも可能だ。他のタブレットとペンデバイスで起こりがちなタイムラグも発生しない。なお、手書きした文字は検索(英語、中国語のみ)もできるため普通の手帳では時間がかかる手書きのメモも一瞬で見つけられるまさに“魔法のスティック”だ。
ゴールドは新しい仕上げ。販売価格は37,800円から
プロセッサは昨年発売されたiPad Pro、10.5インチと同じ「A10 Fusionチップ」を搭載することで“驚くほど高速なiPad”になった。昨年発売された第5世代iPadに搭載された「A9」チップに比べてコア数が2倍に増えたクアッドコアで「A8」に比べて最大2倍の処理速度を実現。高い処理性能が必要な拡張現実(AR)のアプリケーションも快適に操作できる。また、5分の1の省電力性も実現したことでバッテリーは1回のフル充電で10時間使えるまで向上した。
カメラは8メガピクセル、HD(1080p)の動画撮影が可能。フロントにはFaceTime HDカメラを備える。認証方法は顔認証「Face ID」ではなく、指紋認証の「Touch ID」となる。4G/LTEによる通信速度は最大300Mbps、Wi-Fiは最大866Mbps。
重さはわずか469グラム、7.5mmの薄型ボディで持ち運びもカンタン。カラーはシルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色。人気のゴールドは“新しい仕上げ”となって色合いも従来から変わっている。
販売価格は従来モデルと変わらずWi-Fiモデルは37,800円と非常に安い。ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアからは実質0円または1万円程度でWi-Fi+Cellularモデルを購入できる。「Apple Pencil」の販売価格は10,800円。Apple公式サイトではどちらともお届け予定日が3月30日(金)となっている。
サードパーティ製のペンデバイス「Logitech Crayon」も発売される。Apple Pencilと同じように動作(筆圧検知はなし)し販売価格は49ドル、日本円で約5,000円とかなりお手ごろだ。
なお、iPadの発売にともない「Pages」「Numbers」「Keynote」といったiWorkアプリケーションがアップデートによってApple Pencilによる操作に対応する。第6世代のiPadにはアップデート後のアプリケーションがインストールされた状態で販売される。
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