Appleが日本時間9月8日に開催するスペシャルイベント『Far out.』では、新型iPhone(仮称:iPhone 14)の発表が確実視されています。
miniモデルを廃止する代わりに、安くて画面サイズの大きい「iPhone 14 Max」をラインナップに加えたり、Proモデル2機種でノッチを廃止して常時表示ディスプレイに対応するなど、いくつもの変更点があるようですが、Appleはもっとスケールの大きな機能を発表する可能性があるようです。
衛星通信を使った緊急連絡が可能に?
TMF AssociatesのTim Farrarは、既存のスマートフォンが人工衛星と直接通信できる新サービスを発表したSpaceXとT-Mobileについて、Appleの発表を見越したタイミングで実施したのではないかと予測しています。
両者が警戒したAppleの発表とは、約1年前から噂されているiPhone向けの衛星通信機能です。これまでに新型iPhoneに低軌道衛星通信対応のモデムチップを搭載することで、電波が届かないエリアにいても衛星通信によって緊急事態を知らせることが可能で、将来的には音声通話やデータ通信も可能と報じられていました。
AppleはSpaceXのように人工衛星を打ち上げてないため、衛星通信サービスを提供するパートナーが必要ですが、技術面やサービスの提供範囲を理由にGlobalstarの可能性が高いようです。
SpaceXとT-Mobileのサービスは、携帯電話の周波数を利用するため、新しいスマートフォンを購入する必要はないものの、技術面でのハードルが高く世界展開する際に認可の問題があります。一部の地域で2023年末までにベータ版を開始するとのことですが、世界中で利用できるのは数年後になるでしょう。
一方で、iPhoneの衛星通信機能は既存の衛星通信を利用することからハードルは低く、新型iPhoneに買い換えるだけですぐにサービスを利用できます。
iPhone 14が衛星通信機能に対応するのか、日本でも利用できるのか、追加の料金が発生するのかなど詳細は不明。イベントでの発表を期待しましょう。