本日、アップルが2015年第3四半期の決算を発表し、iPhoneの売り上げは前年同期比で59%アップ、販売台数も35%アップするなど、iPhoneを筆頭にiOSデバイスが依然好調であることが明らかになりました。
2015年第3四半期のiPhone / iPadの販売台数は、5790万台を記録しましたが、過去12ヶ月の販売台数としては、Windows PCと初めて並んだようです。
iPhone / iPad / iPod touchの販売台数がWindows PCに並ぶ
アメリカのベンチャーキャピタル、Andressen HorowitzのBenedict Evans氏によると、過去12ヶ月の販売台数において、2015年6月時点でiOSとWindows PCが並んだとのこと。
Symbolic: iOS unit sales are now matching Windows PCs. pic.twitter.com/4qsNg3ntYW
— Benedict Evans (@BenedictEvans) 2015, 7月 22
iOSデバイスが過去最高の伸びを見せたのは2011年〜2012年
上記のグラフとiPhoneやiPadなどiOSデバイスの発売時期を重ねてみると、初代iPhoneは順調に売れたものの、2008年と2009年に発売されたiPhone 3G / 3GSではやや売れ行きが緩やかに。
ガラスパネルの採用など、デザインが大幅に刷新され、Retinaディスプレイを初めて搭載するなど人気となり、データ通信ではCDMA方式に対応したことで販売事業者が増えたことが影響して、iPhone 4では販売台数が伸びています。
翌年のiPhone 4sでは、Siriの搭載や通信速度の高速化が行われ、日本ではauが取り扱いを開始。iPad 2がヒットするなど、2011年は前年を上回る急速な伸びを見せています。ちなみに、最もグラフが伸びているのは、2011年6月〜2012年6月の期間となっています。
2012年には、3.5インチから4インチに画面が大型化されたiPhone 5と、過去最高に売れた(第3四半期比)iPadの存在もあって、前年よりやや劣るものの、好調な売れ行きを見せています。
2013年に発売されたiPhone 5sは新色のゴールドや指紋認証センサーが搭載されたことで話題になりましたが、売れ行きとしては横ばいに。
翌年は再び大画面化されたiPhone 6 / 6 Plusが過去最高の予約販売数となったこともあってか、再び好調な販売台数を記録しています。
今年、発売される「iPhone 6s / 6s Plus」では、デザイン上の大きな変化はないとされていますが、過去の傾向からすれば販売台数としては落ち着きを見せることになりそうです。
Windows PCは、2012年以降、販売台数が急速な落ち込み
一方で、Windows PCはピークだった2012年にグーグルなどのAndroidに販売台数を抜かれると、急速な落ち込みを見せており、近いうちにiOSにも抜かれることは間違いないと思われます。
スマートフォンの急速な普及によって、Windows PCだけでなく、パソコン自体の出荷台数も年々低下しており、米Gartnerが調査した世界パソコンの出荷台数では、2015年第1四半期に7173万台を記録したものの、iPhoneの販売台数に300万台近く及ばなかったことが明らかになっています。
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