4月15日、Appleが新型コロナウイルスの感染防止に向けた活動を支援するためモビリティデータを公開した。
データはAppleマップの経路検索を元に毎日更新されており、中国国外で初めて感染者が確認された1月13日と現在を比べて日本では車が32%、交通機関が42%、徒歩が53%減少していることがわかった。
日本では緊急事態宣言で移動量が大幅減
Appleが公開したモビリティデータでは日本を含む主要都市および63の国と地域の移動傾向をグラフで確認できる。
利用可能な都市・国・地域は1日あたりの経路検索の回数などいくつかの要因で決まっており、日本では東京や大阪、名古屋、福岡における徒歩、車、交通機関のデータを確認できる。
CSVデータを確認したところ日本では緊急事態宣言が発令された4月7日を境に車・徒歩・交通機関いずれも数値が急激に下がっていることがわかった。一方で外出制限が強い海外に比べると、日本の数値は依然として高くなっており、海外では交通機関と車の数値が大きく減少しているのに対して、日本は徒歩の数値が最も減少している。
日本 | アメリカ | イタリア | イギリス | ドイツ | |
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車 | -32% | -63% | -87% | -76% | -54% |
交通機関 | -42% | -81% | -91% | -86% | -62% |
徒歩 | -53% | -66% | -89% | -76% | -32% |
Appleは公開したモビリティデータについて自治体や保健当局に有益な情報を提供するとともに、新たな公共政策の基盤として利用することが可能としている。なお、集計データはユーザーとApple IDは関連付けされず、移動先の履歴も保存されない。
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