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劣化したバッテリーにより、iPhoneの性能を低下させた問題でAppleはユーザーに謝罪すると共にバッテリーの交換費用を期間限定で値下げ、今春リリース予定の「iOS 11.3」で性能低下機能をオフにできるオプションを追加する。
さらに、Appleは値下げ前にバッテリーを交換したユーザーを対象に費用の返金を検討していることがわかった。
Apple、値下げ前のバッテリー交換費用を返金へ
Appleが2月2日に米議会に宛てた書簡が公開された。ロイターによればこの書簡にはバッテリーの交換費用を全額支払ったユーザーに対して返金措置を検討していることが明記されているという。
Appleは劣化したバッテリーの影響でiPhoneが強制終了するのを防ぐため、意図的にiPhoneの性能を低下させる機能を追加したが、ユーザーに明示しなかったため、iPhoneの買い替えを促すための手段だったのではないかと批判されて大きな問題に発展している。
問題の発覚後、Appleはバッテリーの交換費用を期間限定で値下げし、今春リリース予定の「iOS 11.3」で性能低下機能をオフにできるオプションも既に開発者向けに先行提供しているが、米議員はAppleの対応が十分ではないと批判を続け、バッテリー交換費用の値下げ前に交換を実施したユーザーに返金する予定があるのか問いただした。これに対してAppleが「返金を検討している」と回答した形だ。
Appleが全額返金を実施すれば、バッテリー交換1回につき8,800円が返金されることになるが、一部返金になる可能性がある。また、返金対象の期間も限定されるだろう。おそらく、性能低下機能が追加された「iOS 10.2.1」のリリース以降(2017年1月19日以降)に有償でバッテリー交換を行った場合は返金対象になるものと思われる。
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