アメリカでApple Vision Proが発売されました。価格は3499ドル、日本円で約52万円。
何ができてどう便利になるのかわからないものに出せる金額ではなく、ほとんどの人はYouTubeでレビュー動画を見て楽しむだけの製品。そういうこともあってApple Storeでのピックアップであれば即日受取が可能なようです。
在庫がなくて買えない状況ではないものの、それでもXのタイムラインにはApple Vision Proの動画が流れてきます。みんな50万円のうちいくらかを回収しようと頑張っています。
無数に流れてくる動画のなかで最も興奮したのはApple Vision Proを使ったNBA観戦でした。これはマジで未来が変わる気がします。
無限のキャンバスで変わる観戦体験
Apple Vision ProのNBAアプリでは、無限のキャンバスの中央に試合映像を映しながら、左にFG%、3P%、FT%、アシスト、リバウンドなどのチームスタッツ、右に個人スタッツを並べながら観戦ができるとのこと。
これまではテレビから目を離してスマホでスタッツを確認したり、画面分割で試合映像を小さくしてスタッツを並べていましたがその必要なし。
もちろんライブ視聴ではそれぞれのスタッツがリアルタイムで更新されます。
Brian Tong
さらに、試合映像の下に表示される他のゲームを選択して「マルチビューを追加」をすると、最大5試合を同時に観戦することも可能。ハーフタイムやタイムアウトに入った時など、ウィンドウの配置を入れ替えることもできます。
これはスマートフォンやPC、テレビなどディスプレイのサイズに限界があるデバイスでは不可能なことでApple Vision Proならではの体験です。
このレビュー動画を投稿したBrian TongはNBAファンなら興奮しないわけがない。これはスポーツファンの夢だと感想を述べ、AppleのTim CookもバスケットボールファンにとってのゲームチェンジャーだとXに投稿しています。
Brian Tong
アプリもまだ出たばかり。今後さまざまな機能が追加されるのはもちろん、NBAだけでなくサッカーや野球など他のスポーツでも同様の観戦体験が可能になるはず。
実際にNBAコミッショナーのアダムシルバーは、空間オーディオと8K/3D映像が楽しめるイマーシブビデオの対応にも積極的な姿勢を示しています。3D映像による観戦が可能になれば、自宅にいながらまるでコート上にいるかのような観戦も可能になりそう。アダムシルバーはコートサイドに座っているよりもいろんな面で優れたものになるとしています。
ただ、残念ながらApple Vision Proは日本では発売されておらず時期も未定です。未発売ながらイギリスの認証を取得していることを考えると、まずは英語圏から発売されて日本発売は後になることも予想されます。
そして忘れてはいけないのは、Apple Vision Proがもたらす新しい観戦方法が楽しめるのは本場のNBA公式アプリということ。
本場のNBA公式アプリを利用するにはアメリカのApple IDを作り、VPNを使うなどして本場のNBAリーグパスに加入する必要があります。
また、NBAリーグパスでは、全米放送のビッグゲームやローカル放送が見られないといった規制もあります。
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