Appleは今年4月から開発者が審査に提出するiOSアプリにおいて「iPhone X」のSuper Retinaディスプレイ対応と「iOS 11 SDK」を使用した開発を必須にしており、既にApp Storeで公開されていた既存のiOSアプリは対象外としていたが、今年7月からは新規・既存に関わらずすべてのiOSアプリにおいて必須とすることを発表した。
7月以降はすべてのiOSアプリが対象に
今回の変更によって開発者は「iPhone X」に搭載された5.8インチの画面サイズ、縦長かつ丸角のディスプレイ、“切り欠き”、ホームインジゲーターに対応する必要がある。
開発環境は「iOS 11 SDK」が必須。同SDKでは、顔検出や顔追跡、テキスト・バーコード・オブジェクト検出、自然言語処理などの「Core ML」やARアプリを開発できる「ARKit」、Siriを使った乗車予約や決済、メッセージの送信、写真検索などに対応できる「SiriKit」を利用したアプリ開発が可能だ。
Appleのティム・クックによれば「iPhone X」は発売以降、毎週最も売れているiPhoneとなっていてユーザーは世界中で急速に増えている。GoogleやLINEなど多くのメジャーアプリは「iPhone X」対応を既に済ませており、非対応のアプリはユーザーの目につきやすく印象が悪い。また、上下に黒の余白を挿入して画面中央に表示されるため指が届きにくく操作性も悪い。必須化は今年7月からとなるがユーザーの満足度を下げないためにも開発者は早期対応も検討してみてはどうだろうか。
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