アップルは、先月「iOS 9」をリリースすると共にAndroidからiOSへの移行アプリ「Move to iOS」をGoogle Playストアに公開しました。
「Move to iOS」は公開前からアップルの公式サイトにて存在が明らかにされており、Androidのユーザーを減らしかねないアプリの公開をグーグルは許すのだろうか?と注目が集まりました。
無事に「Move to iOS」はGoogle Playストアに公開されたものの、公開直後にアンチアップルによる不当な低評価が多数投稿され、昨日公開されたばかりの「Beats Pill+」に対しても同じように不当な低評価が投稿されています。
不当な低評価が寄せられるアップルのAndroidアプリ
アップルが先月公開した第1弾のAndroidアプリには、「iPhoneなんか使わねぇよ」「やっぱりアップルを恨んでる仲間がいたww」「Google 頑張れ、iOSを潰せ」などと、アプリとはまったく関係のない感想と星がたった一つのレビューが多数付けられています。
アプリとは全く関係のないレビューの投稿はどちらのOSにとっても良いものではなく、許されたものではありませんが、第1弾のAndroidアプリはAndroidユーザーを奪ってiOSに移行させるもので、熱狂的なアンチアップルの感情をくすぐるアプリだったからこそ。
一方、昨日公開された第2弾のAndroidアプリ「Beats Pill+」は、アップルが買収したヘッドフォンブランド「Beats(ビーツ)」のスピーカーをアプリで管理して、Androidスマートフォンから音量変更などができるリモート・コントロール機能を備えたもの。
アンチアップルにとって全く無害のアプリで不当な評価とは無縁と思いきや、「Beats Pill+」にも同じような不当な低評価と「Move to iOS」についた高評価を非難するコメントが多数投稿されています。
不当な低評価に我慢をしかねたアップルファンは「製品は持っていないけど、不当な評価に対抗するため星5つの評価をつけるよ」と不当な低評価に対抗。
アプリをダウンロードするかどうかを決めるレビューはその判断材料にならない状態になっています。
今秋リリース予定の「Apple Music for Android」も不当評価の投稿合戦に?
「Beats Pill+」に寄せられているレビュー件数はたったの80件で、「Move to iOS」の43,000件(公開直後に10,000件を突破)に比べればかなり数は少なくなっています。
今秋リリース予定と案内されているAndroid版「Apple Music」では、2つのアプリを遥かに上回るレビューが投稿されるでしょう。
ベータ版とされる「Apple Music」のスクリーンショットをみたところ、ミュージックアプリに内包されたことで「使いにくい」と酷評されるiOSのミュージックアプリより出来が良さそうです。
Photo By MOBILE GEEKS
ただ、これまでにリリースされたApple公式のAndroidアプリのレビューを見るかぎり、アプリに対する素直な感想は期待できず、アンチアップルとアップルファンによる不当評価の投稿合戦になることが予想されます。