新型コロナウイルス感染拡大によってマスクが必要不可欠になると共に、スマートフォンの顔認証を必要としない人が増えている。
GoogleはPixel 4で初めて採用した顔認証をたった1年で廃止し、今年発売したすべてのPixelスマートフォンに指紋認証を採用。GalaxyやXperiaといった他のAndroidメーカーも指紋認証の搭載を継続している。
一方、Appleは今年春に指紋認証センサーを搭載した第2世代の新しいiPhone SEを発売したものの、秋に発売したフラグシップモデルのiPhone 12シリーズには指紋認証センサーを搭載していない。
指紋認証の復活を求める声も多いなか、AppleはiPhone 12シリーズを購入した一部のユーザーに対して顔認証の満足度調査を行っているようだ。
電源ボタン内蔵の指紋認証「Touch ID」は好評
9to5Macに寄せられた読者のレポートによると、Appleから顔認証「Face ID」と同梱が廃止されたUSB電源アダプタに関するアンケートが送られてきたという。この読者はiPhone 12 Pro Maxを購入したことからiPhone 12シリーズの購入者をターゲットにしていると予想される。
顔認証「Face ID」に関するアンケートは満足度を問うもので、いいえを選択すると以下のような選択肢が表示されるそうだ。
- セキュリティまたはプライバシーの懸念があるから
- Face IDを利用するためにiPhoneを手に取るのが好きじゃないから
- 反応が遅いから
- すべての環境下(例:暗い場所や角度、横向き、サングラス着用時など)で認識しないから
- Touch IDの方が好きだから
- 信頼性がない(iPhoneのロックを解除できないことがある)
- その他
- よくわからない
もしかすると来年発売する新型iPhone(仮称:iPhone 13)では指紋認証が復活するのかもしれない。これまでに画面内蔵のTouch IDを搭載する新型iPhoneの噂があり、高評価のiPad Air 4で採用されたTouch ID内蔵型の電源ボタンを搭載したiPhone SE Plusの登場も報じられている。
Touch IDからFace IDに移行した時から反対の声はそれなりにあったが、新型コロナウイルス感染拡大をキッカケに顔認証反対派が急増。iOS 13.5でマスク着用時のロック解除操作を簡略化してお茶を濁していたが、Appleも無視できなくなったのかもしれない。
また、iPhone 12のパッケージに同梱されているAppleのシールやSIMカードを取り出すピン、USB-C – Lightningケーブルなどのアクセサリを使っているか、使っていないか問う項目もあるという。
AppleはiPhone 12シリーズの発売日前にパッケージに同梱されているUSB電源アダプタの取り扱いについてもアンケートを行った。調査結果が直接影響したのかはわからないが、結果的にUSB電源アダプタの同梱は廃止されている。
調査結果によっては今後発売される新型iPhoneの同梱アクセサリにも影響がありそうだ。個人的にAppleのシールはいらない。
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