今年秋にAppleは同社のスマートウォッチApple Watchシリーズを大幅に刷新するようです。
2018年9月に発売されたSeries 4からマイナーアップデートが続いていましたが、今年はApple Watch Series 8、廉価版のApple Watch SE、そして新しい耐久性の高いボディを搭載した高級モデルといった3モデルの発売が噂されており、6月開催のビッグイベントWWDC 2022で発表される次期ソフトウェア「watchOS 9」も大規模なアップデートになるかもしれません。
watchOS 9で新しい省電力モードが追加か
Appleの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurmanの最新レポートによると、早ければ今年中に体温測定機能が追加されるようです。新型コロナウイルスの感染拡大以降、スマートウォッチによる体温測定機能は大きな関心を集めています。
ただし、Apple Watchでは実際の体温を計測することはできず、リリース当初は妊活に役立てるための機能になるとのこと。
女性は低温期と高温期を繰り返し、妊娠しやすいタイミングと言われる排卵日周辺の期間は低温期にあるため、基礎体温を計測して大体の周期を把握したり、健康管理のために体温を計測することが重要と言われています。なお、将来的には体温が通常よりも高いかどうかを判断できるように拡張する可能性があるとレポートされています。
また、watchOS 9では、既存の文字盤アップデートやバッテリーを大きく消費せずに一部のアプリや機能を利用できる新しい省電力モードが追加されるとのこと。現在の省電力モードは文字盤しか確認できません。さらに心房細動を検知する機能を拡張し、一定期間において心房細動の頻度を計算する機能追加が検討されているようです。
ワークアウト機能では、さらに計測できる種類が増加し、ランニングには新しい指標が追加されるとのこと。
血圧測定の完成は早くても2024年に
体温測定と同じように待望とされている新機能が血圧測定機能です。
Appleは4年前から開発に取りかかっているそうですが、測定の精度に問題があるため、市場に出るのは早くても2年後で2025年にずれ込む可能性もあると報告されています。
なお、血圧測定機能も体温測定と同じようにリアルな数値が出るわけではなく、高血圧の場合は医師に相談するか、一般的な血圧計を使用するよう警告が表示されるとのこと。心電図測定のような医療認証の取得を必要とせず、血中酸素濃度の測定と同じような提供方法になるのかもしれません。
ほかにも血糖値測定機能の開発も進んでいるものの、実現するのは数年先の話で具体的なリリース時期は決まっていないとのこと。
これらの機能よりも早い時期にリリースされそうな機能として、女性向けの健康管理機能や睡眠、フィットネス、服薬管理などの新機能があげられています。
Apple Watch向けの衛星通信機能も
iPhone向けの衛星通信機能が開発されていると報じられていますが、Apple Watch向けの機能も準備されているそうです。
緊急時に衛星通信を使ってどういった事件が起きているかなど、テキストメッセージを送信できると報告されています。
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