速報:Apple、新型「Apple Watch Series 4」を正式発表 最大35%大型化されたディスプレイ
Appleが9月13日午前2時から開催した新製品発表で新型のApple Watchが正式発表された。
「Apple Watch Series 4」として発表された最新モデルの最大の特徴はベゼルレス化することで最大35%拡大された大型のディスプレイだ。
新デザイン、大幅に強化されたヘルスケア機能
これまでのApple Watchは、38mmと42mmをラインナップしていたが、「Apple Watch Series 4」では、画面サイズが32%または35%大型化されたことで、40mmと44mmの2サイズラインナップとなった。ボディは0.7mm薄型化されている。
なお、現在使用しているバンドはそのまま利用することが可能だ。
新しいデザイン
新しいサイズのボディには、「watch OS5」で新たにサポートされるトランシーバー機能や快適な音声通話を実現する50%も音量がアップしたスピーカーと反響が低減されたマイクが搭載される。マイクは集音機能を高めるためにデジタルクラウンとサイドボタンの間に配置が変更された。
チップセットは64ビットのデュアルコア「S4」を搭載。処理性能が2倍も高速化されながら、バッテリーはこれまでどおり1日中動作する。
バックパネルはブラックのセラミックとサファイアクリスタルで構成されることで電波の通りが改善され、通信機能が向上。Apple Watchの象徴的存在でもある再構築されたデジタルクラウンは触覚フィードバックを備えることで新たにクリック感が加わっている。
新しい文字盤
ディスプレイの大画面化に伴ってインターフェースも最適化されている。
特にワークアウト時にタップしづらかったアプリケーションのアイコンが大きくなり、文字盤などに表示されるフォントも大きくなったことで各情報を瞬時に読み取りやすくなった。また、コンプリケーションは最大8つを設定することが可能になり、コンプリケーションからアプリを起動すると大画面に適した野球のスコアなども確認できる。
大画面を活かした新しい文字盤としてインフォグラフ文字盤と呼吸文字盤、カーブベゼルが映えるヴェイパー、リキッドメタル、火と水などのアニメーション文字盤も新たに楽しめる。
ヘルスケア
再構築されたデジタルクラウンと新しい電気心拍センサーに内蔵された電極を利用することで手首から直接心電図を取ることが可能になった。
心電図を取るにはアプリケーションを起動してデジタルクラウンに指を当てるだけ。約30秒間、Apple Watchが心電図情報を受け取ると、心臓が正常なパターンで鼓動しているか、重大な合併症につながる可能性のある心房細動の兆候がないかなどを確認する。
心電図の記録や関連する分類、記録されたすべての症状はPDF形式でヘルスケアアプリケーションに保存され、医師と共有することも可能だ。
watch OS5では、Apple Watchが断続的に心臓の鼓動を分析する。心房細動が不規則な心臓の鼓動を示した場合はApple Watchが通知を行う。また、心拍数が特定のしきい値を超えて上下すると注意を呼びかける。
さらに最大32Gの重力加速度を計測できる次世代の加速度計とジャイロスコープ、転倒を検出するカスタムアルゴリズムによって手首の動きと衝撃加速度を分析することでユーザーの転倒動作を検知し、アラートを通知する。通知から救急車を呼んだり、60秒間通知が動かない場合は自動的に救急車を呼び、緊急連絡先にメッセージを送信する。
「Apple Watch Series 4」の販売価格
「Apple Watch Series 4」の販売価格はGPSモデルが45,800円から、GPS+Cellularモデルが56,800円からに設定されている。Series 4の登場に伴い、Apple Watch Series 3は31,800円からに値下げされた。
酸化皮膜を施したアルミニウムケースは、シルバー・ゴールド・スペースグレイがラインナップされ、ステンレススチールケースにはシルバーとブラックに加え、ゴールドとゴールドのミラネーゼバンドが追加された。
「Apple Watch Series 4」の予約開始日は9月14日(金)16時1分からスタートし、9月21日(金)に発売される。