2021年9月に新型Apple Watchとして発表された「Apple Watch Series 7」が10月8日(金)21時に予約受付を開始し、10月15日(金)に発売されます。
Seiries 6よりも20%大きく、Series 3よりも50%も大きくなったディスプレイは、頑丈なパネルで覆われて割れにくさが向上。IP6Xの防塵と50メートルの耐久性を備えたシリーズ最高の耐久性を備え、充電スピードも大幅に向上した最新モデルです。
性能や機能性を抑えた低価格モデル「Apple Watch SE」とどちらを購入しようか迷っている人も多いはず。この記事では、Apple Watch Series 7とApple Watch SEにどういった違いがあるのか比較します。購入する際に検討してみてください。
目次
- 1分でわかるApple Watch Sereis 7とSEの違いを比較
- デザイン・カラー・素材を比較
- 画面の大きさ・サイズを比較
- 性能・プロセッサを比較
- 電池持ちを比較
- ヘルスケア機能を比較
- 価格を比較
- まとめ:Apple Watch Series 7|SEの選び方
1分でわかるApple Watch Series 7とSEの違いを比較
忙しい人のためにApple Watch Series 7とApple Watch SEの違いを以下の表にカンタンにまとめました。各リンクから違いの詳細を確認できます。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | |
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デザイン | ||
ケースサイズ | ||
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ディスプレイ |
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ヘルスケア機能 |
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チップ |
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センサー |
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バッテリー |
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ストレージ | 32GB | 32GB |
通信方式 |
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素材とカラー |
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Apple Watch HERMES | ○ | X |
Apple Watch Nike | ○ | ○ |
販売価格 |
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デザイン・カラー・素材を比較
Apple Watch Series 7のデザインは、四隅がより柔らかく丸みを帯びるように改良されたことで、エッジまでなめらかな流れるようなデザインに変わりました。
ディスプレイのエッジに当たる光が屈折することで、わずかに包み込むような印象が生まれ、ケースとディスプレイが繋ぎ目のないシームレスな見た目になっています。
さらに、ディスプレイの外枠が、Apple Watch Series SE|Series 6の3.0mmから40%も細い1.7mmになり、かなりスタイリッシュなデザインに進化しました。
ケースの仕上げ・素材・カラーにもApple Watch Series 7とSEに大きな違いがあります。
Apple Watch SEの素材はアルミニウムのみ。カラーはシルバー・スペースグレイ・ゴールドの3色ですが、Apple Watch Series 7の素材は、アルミニウム/ステンレススチール/チタニウムの3種類で、豊富なカラーラインナップから選べます。
それぞれの素材・仕上げの特徴や違いについては以下にて詳しく解説しています。
アルミニウムケースの特徴
アルミニウムは3種類のなかで最も軽いケースです。
光沢のないマット仕様とスポーツバンドが似合うカジュアルさが特徴でスポーツやワークアウトに最適。ステンレスよりもキズが目立ちにくく手ごろに購入できる安さも魅力です。
一方、カジュアルなアルミニウムケースとレザーバンドやミラネーゼループ、リングブレスレットといった高級感のあるバンドとの相性は良くありません。
アルミニウムケースはミッドナイト/スターライト/グリーン/ブルー/(PRODUCT) REDの5色とカラーも豊富。ただし、ブルーと(PRODUCT) REDはApple Watch Series 7の限定色でApple Watch SEでは選べません。
- 光沢のないマット仕様
- 環境面に配慮した100%再生アルミニウムを使用
- 最も軽いApple Watchケース
- ワークアウトなどカジュアルな用途に最適
- 最適なバンド
- ソロループ
- ブレイデッドソロループ
- スポーツバンド
- スポーツループ
チタニウムケースの特徴
アルミニウムやステンレススチールと違ってチタニウムは金属アレルギーの反応がが非常に出にくい素材のケースです。
シックな質感で高級感はステンレススチールに劣りますが、アルミニウムよりも上。ケースの軽さはアルミニウムとステンレスのちょうど間になります。
ツヤが控えめなチタニウムにはスポーツバンドやソロループ、ブレイデッドソロループといったカジュアルなバンドはもちろん、レザーリンクやミラネーゼループ、リングブレスレットといった高級バンドとの相性も良くフォーマルな用途にも適しています。
チタニウムケースのカラーはチタニウムとスペースブラックの2種類のみ。価格は3種類のケースのなかで最も高額です。
- ワークアウトなどスポーティ、カジュアル、フォーマルすべての用途に合うシックなケース
- 最も高額なApple Watchケース
- 最適なバンド
- ソロループ
- ブレイデッドソロループ
- スポーツバンド
- スポーツループ
- レザー
- ステンレススチール
- Apple Watch SEでは選べない
ステンレススチールケースの特徴
3種類のケースのなかで最も万能でバランスが取れているのがステンレススチールケースです。
iPhoneのProモデルと同様に高級感のあるツヤのある光沢の強いケースで、基本的に相性の悪いバンドはありません。スポーツバンド、スポーツループ、レザー、ステレンススチール、そして最も高額なHermesのバンドとの相性もバツグン。スポーツ、カジュアル、フォーマルすべての用途で使えます。
アルミニウムケースに比べると約10g重いケースですが違いがわかるほどではありません。カラーはシルバー、グラファイト、ゴールドの3色から選べます。
- 光沢のあるツヤありケース
- スポーティ、カジュアル、フォーマルすべての用途に合うバランスの良さ
- ハードフォーマルもカバー
- 最も重いApple Watchケース
- 最適なバンド
- ソロループ
- ブレイデッドソロループ
- スポーツバンド
- スポーツループ
- レザー
- ステンレススチール
- Apple Watch SEでは選べない
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画面の大きさ・サイズを比較
Apple Watchのケースの大きさ・サイズは、Apple Watch SEの40mmと44mmに対して、Apple Watch Series 7は1mmずつ大きい41mmと45mmです。
画面の大きさ(画面領域)はApple Watch SEに比べてApple Watch Series 7の方が約20%も大きいため、文字盤が見やすく日付や時間、通知がより確認しやすく、より多くのコンプリケーションが置ける専用の新しい文字盤も2種類用意されています。
新しい「輪郭」文字盤は、目盛り盤がディスプレイの端に配置され、一日中、滑らかなアニメーションで動いて現在時刻を強調して表示。もう1つの新しい「モジュラーデュオ」文字盤は、広くなった画面領域を活用して、2つの大きな情報量の多いコンプリケーションを中央に配置した文字盤です。
Apple Watch SEは、画面の常時表示に対応していないため、使っていない時や文字盤を見ていない時にApple Watchの画面が強制的に消灯します。ふと時間を確認しようとすると、一瞬遅れて文字盤が表示されるためストレスを感じるという人も多いですが、Apple Watch Series 7は常時表示に対応しているため、一般的な時計と同じように時間を確認できます。
また、屋内でのApple Watch Series 7の常時表示は、Series 6よりも最大70パーセント明るく改善されています。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | |
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サイズ |
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重さ |
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画面の大きさ |
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常時表示 | ○ | X |
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性能・プロセッサを比較
Apple Watch Series 7に搭載されるチップはまだ発表されていませんが、Appleが表に出していない内部資料からS7チップを搭載することがわかっています。資料によればApple Watch SEに搭載されるS5に比べて20%高速化されています。
watchOSもバージョンを重ねるごとに徐々に動作が重たくなっていて、長年愛用しているApple Watch Series 4では、動作にモタつきを感じることも多いため、一世代上のS5チップを搭載するApple Watch SEよりも最新のチップを搭載するApple Watch Series 7を選ぶ方が長期間快適に使えます。
また、Apple Watch Series 7は、ウルトラワイドバンド対応のU1チップも搭載しているため、Car Keyに対応した車種であれば、Apple Watchをカバンに入れたまま車に1mまで近づくと、自動でカギが解錠されてエンジンをかけることも可能。10mほど離れた場所からクラクションを鳴らしたり、エアコンも操作できます。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | |
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チップ |
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電池持ちを比較
Apple Watchの電池持ちはどちらも最大18時間で、Appleは1日中使えると説明しています。
1日の使い方は、90回の確認や90回の通知、45分のアプリ使用、ワイヤレスイヤホンで音楽を聞きながら60分のワークアウトを想定したもので、割とヘビーな使い方です。
Apple Watch Series 7は、大きく変わった充電システムを搭載しています。Appleによれば「すべて作り直した」とのこと。新しい充電システムとパッケージに同梱される新しいケーブルを利用すると、Series 6よりも最大33%高速で、約45分でバッテリーをゼロから80%まで充電できるため、寝る前に充電を忘れて朝時間がないときでも安心。8分間の充電で8時間の睡眠を記録できます。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | |
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電池持ち | 最大18時間 | 最大18時間 |
ストレージから音楽再生 | 未発表 | 8時間 |
ストリーミングで音楽再生 | 未発表 | 10時間 |
屋内ワークアウト | 未発表 | 10時間 |
屋外ワークアウト |
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連続通話 | 未発表 | 1.5時間 |
充電時間 |
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ヘルスケア機能を比較
Apple Watchで最も人気の高い機能は、自身の健康を管理できるヘルスケア機能です。ヘルスケア機能でApple Watch Series 7かApple Watch SEのどちらを買うか決める人も多いかもしれません。
Apple Watch SEでは利用できない機能があります。「血中酸素濃度の測定」「心電図の測定」「不規則な心拍の通知」の3つです。
血中酸素濃度の測定
血中酸素ウェルネスセンサーを搭載したApple Watch Series 7では、血中酸素濃度を測定できます。
血中酸素濃度とは、血中に取り込まれた酸素のレベルを表すもので、赤血球によって肺から全身に運ばれる酸素の割合のこと。専用のアプリを起動して15秒待つと血中に取り込まれた酸素のレベルが70%から100%の間で表示され、睡眠中などバックグラウンドでも定期的に計測されます。
血中酸素濃度の値は様々な条件によって変化します。新型コロナウイルス感染症や肺気腫、睡眠時無呼吸症候群などの呼吸器系疾患が影響することもあれば、加齢や運動、標高でも上下するため、血中酸素濃度の数値だけで体の異常を特定することはできません。
そういったことも影響しているのか、Apple Watchは測定結果によってどのような対応をするべきかを案内しません。また、Appleは血中酸素濃度の測定機能は医療目的ではなく、健康管理や運動に活用する目的と説明しています。
心電図の測定
電気心拍センサーを搭載したApple Watch Series 7/6/5/4では心電図を計測することができます。
Apple Watchで心電図を測定することで、世界で2番目に多い死因の脳卒中に繋がる心房細動の兆候が確認できます。実際、Apple Watchによる早期発見、早期治療によって命を救われたユーザーが多数報告されています。
心電図を計測するには心電図アプリを起動してデジタルクラウンに指を乗せて30秒待つだけ。測定された心電図はiPhoneのヘルスケアアプリに記録され、データをPDFで書き出すことも可能。データを医師と共有することでスムーズな診察ができます。
Apple Watchの心電図測定は医療認可の関係で長年利用できませんでしたが、2021年2月にようやく日本でも利用可能になりました。ただし、残念ながらApple Watch SEには電気心拍センサーが搭載されていないため、心電図を計測することはできません。
不規則な心拍の通知
Apple Watch Series 7とApple Watch SEは、どちらも「不規則な心拍の通知」に対応しています。
最低65分以上の時間をかけて5回の心拍リズムをチェックし、不規則な心拍リズム(心房細動の兆候)が検出されるとApple Watchが通知を表示します。
不規則な心拍リズムを放置すると、心臓内で血栓を引き起こし、脳卒中や心臓まひ、心不全、その他の合併症につながる可能性があるため、早期診断と早期治療が重要。この通知機能に命を救われたと多くのユーザーが報告しています。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | |
---|---|---|
血中酸素濃度の測定 | ○ | X |
心電図の測定 | ○ | X |
不規則な心拍の通知 | ○ | ○ |
高心拍数と低心拍数の通知 | ○ | ○ |
転倒検出 | ○ | ○ |
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価格を比較
販売価格は「Apple Watch SE」のGPSモデルが32,800円から。「Apple Watch Series 7」のGPSモデルが48,800円からです。
ドコモ、au、ソフトバンクが取り扱いを発表済み。ビックカメラ.comなどの家電量販店やAmazon.co.jpでも購入が可能。楽天モバイルからは発売されません。
なお、ソフトバンクは特典の利用条件から買い替えを削除するなどリニューアルを予定している「トクするサポート+」の対象機種としてApple Watch Series 7を発売します。Apple Watchモバイル通信サービスの月額使用料が4年間無料になるキャンペーンを実施すると案内しています。
販売価格はモデルやケースの仕上げ、バンドの組み合わせによって異なります。代表的な販売価格は以下のとおりです。
なお、アルミニウムケースはGPSモデルの価格を表記しています。GPS+Cellularモデルは+12,000円でグレードアップで可能。その他ケースはGPS+Cellularモデルのみ用意されています。
アルミニウム | ステンレススチール | チタニウム | |
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まとめ:Apple Watch Series 7|SEの選び方
以上がApple Watch Series 7とApple Watch SEの比較でした。
Apple Watch Series 7の特徴は、ケースの大きさを最小限に抑えつつ外枠を40%も細くしたことで、大きさはほぼそのままに画面サイズ(画面領域)がSeries 6に比べて20%、Series 3に比べて50%も大きくなったことです。
充電時間が大幅に短縮されたことで、充電を忘れた場合でも出かける準備をしている間に十分な充電が可能。IP6X等級の防塵によってビーチなど砂ぼこりの多い場所での耐久性が高く、強く頑丈な形状に設計された50%以上も厚いクリスタルカバーによって耐亀裂性能が向上するなど、“最も耐久性の高い”最新モデルです。
常に時計として使えるディスプレイと長期間サクサク使える高性能なチップ、血中酸素濃度や心電図を測定できる優れた健康管理機能にも対応。すべてのバンドと相性の良いチタニウムケースやステンレススチールケースと、グリーンやレッド、ブルーといったカラフルなアルミニウムケースもラインナップされています。
人気の高い最新のヘルスケア機能を使いたい、バンドを付け替えてファッションとしても楽しみたい、長い期間使いたい人にはApple Watch Series 7の購入をおすすめします。Hermesとのコラボモデルが選べるのもApple Watch Series 7のみです。
一方、血中酸素濃度や心電図の測定といったヘルスケア機能は使わず、スポーツバンドやスポーツループ、ブレイデッドソロループと相性の良いアルミニウムケースで十分。とにかく安いApple Watchが欲しいのであれば、Apple Watch SEを選びましょう。初めてApple Watchを購入する人にはApple Watch SEがおすすめです。