Apple Watchには、心地良いバイブレーション通知を実現するために非常に重要な「Taptic Engine(タプティックエンジン)」が搭載されていますが、この部品に深刻な不具合が見つかったことが明らかになりました。
製品版のApple Watchへの影響はなし
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、「Taptic Engine」の製造を手がけるのは中国のAAC Technologies Holdingsと日本の日本電産の2社で中国の企業が製造を手がけた部品に「使い続けると部品が壊れる」という深刻な不具合が見つかったとのこと。
A key component of the Apple Watch made by one of two suppliers was found to be defective, prompting Apple Inc. to limit the availability of the highly anticipated new product, according to people familiar with the matter.
引用元:Apple Watch: Faulty Taptic Engine Slows Rollout – WSJ
この深刻な不具合は製品化される前段階の信頼性試験で見つかっているため、製品版のApple Watchに対する影響は確認されておらず、リコールされる予定もないとのこと。
To be clear, this is not a recall. Apple didn't ship any watches w the faulty part as far as we know. This explains why supply is tight.
— Daisuke Wakabayashi (@daiwaka) 2015, 4月 29
Apple Watchの出荷には大きな影響あり。供給不足解消までに時間がかかる
ただ、日本電産1社ではApple Watchの需要を一手に抱えられるほどの生産能力はないため、Apple Watchの出荷状況には大きな影響を与えており、現在、Apple Watchの出荷予定日は6月となっていますが、この出荷遅延が解消されるまでには時間がかかりそうです。
まだ手元にApple Watchが届いてない人はもちろん、これからApple Watchを注文する人への影響はもちろん、既にApple Watchを購入した人には、Apple Watchが初期不良を起こした場合や交換修理となった時の影響が考えられます。
実際にApple Watchの初期不良に遭遇し、交換対応になったものの、製品が渡せるのは6月以降になったことで修理を先送りにするという報告もTwitterでは確認できました。
Apple Watchを手で覆うと着信音をミュートって機能が動作せず初期不良交換になったけど、明後日回収なのに、在庫がなくて製品渡せるのは6月ということで断った。在庫が安定してから、改めて修理という形で対応してもらうことに。
— 樋口 彰久 (@akihisa_higuchi) 2015, 4月 28
Apple Watchのバイブレーション通知は、手首を「トン、トン」といい感じに叩いてくれるものになっていて、スマートフォンやAndroid Wearで採用されているのそれとは全く違うものを実現しています。
通知が大きな役割を果たすApple Watchにとって非常に重要な部品に不具合が起きていたことは非常に心配なニュースでしたが、既に手元になるApple Watchへの影響はなしとのことで、とりあえずは一安心といったところでしょうか。
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