今年4月、グーグルがMVNO事業に参入し、アメリカなど一部地域で通信サービス「Project Fi」を提供しています。
グーグルは、ハードウェアとソフトウェアだけでなく、通信サービスをからめて革新的なモノを生み出す狙いがあると語っていますが、これにアップルが続くことになるかもしれません。
アップル、米国でMVNOの試験運用をスタートか
Business Insiderの報道によると、アップルはMVNOのプライベートな試験運用をアメリカにてスタートさせており、さらに、欧州の通信事業者とも交渉を行っているようです。
Apple is in talks to launch a mobile virtual network operator (MVNO) service in the US and Europe, Business Insider has learned.
Sources close to Apple say that the company is privately trialling an MVNO service in the US, but is also currently in talks with telecoms companies in Europe about bringing the service there too.
引用元:Apple is in talks to launch its own virtual network service in the US and Europe | Business Insider
アップルのMVNO参入の目的とは
2007年のiPhone発売から熾烈な争いを演じてきたグーグルとアップルですが、ここ最近のスマートフォンとタブレットの進化速度は徐々に落ち着きをみせており、驚くような新機能や新サービスは生まれていないような気がします。
グーグルはそれを早々に感じ取っていたのか、データ通信事業への参入を前々から計画しており、その度に通信事業へ参入するとの噂がチラホラと聞こえていました。
グーグルがデータ通信事業に参入した目的は、冒頭でも述べたとおり、これまでのソフトウェアとハードウェアにインターネットを加えて、革新的なサービスを生み出すというもの。
その目的のとおり、グーグルの「Project Fi」では、複数の通信事業者から回線を借り入れたり、LTEとWi-Fiを仮想的に一体化させ、電波強度や通信速度によって自動的にLTEとWi-Fiを切り替えるといった、これまでになかった革新的な通信サービスとなっています。
月額30ドル(約3700円)と安くはないものの、通話し放題、120カ国での利用、使わなかったデータ通信量は1ドル単位で返還されるなど、料金プランもこれまでに見たことのなかった革新的なものになっていて、日本でのサービス開始を求める声も多くありました。
アップルがグーグルと同じような目的で通信事業に乗り出す計画があってもおかしくはありません。
ただ、BusinessInsiderによれば、アップルは長期的な計画を持っていて、サービスを提供するまで5年以上はかかると予想しています。
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