4月8日、Appleが新しい「探す」アプリを公開した。
探すアプリはプライバシーを保護しながら位置情報を共有することでApple製デバイスや友達や家族を地図上でカンタンに探せるアプリ。
今回のアップデートによってApple以外のデバイスも同アプリから探せるようになった。対応製品は来週発売される。
対応のイヤホン・タグ・電気自転車が発売
探すアプリは自分が所有しているiPhoneなどのデバイスが位置情報をiCloudに送信することで、紛失した場合でもどこで落としたかを地図上で確認できるというもの。
また、世界中に数億台ある他人のAppleデバイスがBluetoothによって紛失したiPhoneなどのアイテムを検出して位置情報を報告する探索ネットワークにも対応しているため、紛失したiPhoneがWi-Fiや4G/5Gなどインターネットが利用できない場合でも同じように位置情報を確認できる。
Appleは、この探索ネットワークをサードパーティに開放することで、探すアプリでApple以外のデバイスも探せるようにする。
セキュリティやプライバシーが心配だが、他人のAppleデバイスの検出や位置情報の報告などすべてがエンドツーエンドで暗号化・匿名化されているため所有者以外は誰も位置などの情報を見ることはできないため安全。
すべての製品が探索ネットワークを利用できるわけではなく、Appleが求めるプライバシー保護の基準に完全に合致させなければならない。「探す」ネットワーク対応アクセサリプログラムの認証に対応した製品には“Works with Apple Find My”バッジをプリントしてユーザーに明示する。
探索ネットワークに対応した製品はBelkinからフルワイヤレスイヤホン、Chipoloから防水仕様の紛失防止タグ、VanMoofから電動自転車が来週発売され、イヤホンを落としたり、紛失防止タグを付けたカギやかばん、電動自転車を盗まれたり、紛失した場合でも探すアプリで位置情報を確認できる。
音を鳴らして場所を特定したり、遠隔で紛失モードに切り換えてロックしたり、デバイスの画面に連絡先の電話番号と共にメッセージを表示して発見した人と連絡を取ることも可能。悪用される恐れがある場合は、遠隔操作でデータを一括消去できる。
今後、AppleはU1チップを搭載するAppleデバイスに組み込まれた超広帯域無線(UWB)を開放することで、近距離通信において方向も認識して、より正確な体験を可能にする予定とのこと。
なお、今回発表はなかったがAppleも紛失防止タグ「AirTag」を開発していて発表間近と報じられている。
コメントを残す