auが子どもが持つiPhoneのアプリ利用時間帯を制限できる新機能を追加した「あんしんフィルター for au」を1月25日に提供すると発表した。
中学1年生のスマートフォン所有率は2倍に
スマートフォンを持ち始める年齢の低下が進んでいる。auによれば、中学1年生のスマートフォン所有率は15年入学時で27%だったが、17年入学時では2倍の54%に達したそうだ。結果、スマートフォンのデビュー時期は小学生、高校生を抑えて中学生の46%が最多となっている。
スマートフォンを持つ子どもが増えれば親の不満も多くなる。子どもにスマートフォンを持たせた親の25%は不満を感じているそうだ。中には徐々にルールを破るようになり喧嘩が絶えない、ゲームのしすぎて成績も眼も悪くなったといった声もあるとのこと。今、親になった人もスマートフォンや携帯電話を持たせてもらった子どもの時を思い返すとそういった経験があるかもしれない。
また、青少年インターネット環境整備法では18歳未満の青少年がスマートフォンを利用する場合、フィルタリングサービスに加入することが原則必要となっているが、コミュニティサイトに起因した被害児童のうち9割以上が利用していなかったそうだ。
iPhoneでもアプリの利用時間制限が可能に
こういった家庭内外で問題や課題があるなかでauはフィルタリングサービス「あんしんフィルター for au」の機能拡充を実施すると発表した。
機能拡充の内容は、使わせたくない時間帯を設定して利用を制限する「利用時間制限」、ネットやアプリの利用状況を確認できる「利用状況照会」(4月下旬予定)、子どもの現在地を地図上で確認できる「エリア検索」、子どもからの申請でアクセス制限を解除できる「遠隔ブロック解除」の4つだ。
利用時間制限はこれまでもAndroidスマートフォンでは利用できたが、機能拡充によってようやくiPhoneでも利用可能になる。なお、iPhoneの所有率は高校生全体で77%、女子高生では85%が所有するなど学生では圧倒的な人気となっている。
利用時間制限では夜間など子どもに使わせたくない時間帯を曜日ごとに設定することで利用を制限できる。設定した時間帯になるとiPhoneにダウンロードしたアプリに加え、Safariも起動できなくなる(電話やカメラなどの標準アプリは対象外)。子どもにスマートフォンを持たせた親のうち63%が子どもにルールを守らせる自信がないと答えているがそういった親は特に利用を検討してはどうだろうか。
なお、「あんしんフィルター for au」は、auの回線を利用していれば月額無料、申込不要で利用できる。