グーグルが開発するPC向けのOS「Google Chrome OS」を搭載するノートパソコン「Chromebook」ですが、初めて発売されたのは今から3年前のことでした。
Chromebookの発表当初は、起動時間の速さと、とにかく価格が安いことで日本でも注目を集めたものの、これまで一般向けに発売されることはありませんでしたが、ついにDELLが本日から「Chromebook 11」の販売を開始、さらにエイサーが11月13日(木)に「Chromebook C720」を、ASUSが12月中旬から「Chromebook C300MA」発売することを発表しました。
DELL Chromebook 11の基本性能
本日より販売が開始された「DELL Chromebook 11」は、2014年1月に海外で発売されたモデル。
基本製は、11.6インチ、1366×768ピクセルの液晶ディスプレイ、CPUにInter Celeronの1.4GHz、デュアルコアプロセッサ、2GB/4GBのRAM、16GBのSSDを搭載。
無線LANは、IEEE 802.11 a/b/g/nをサポートし、Bluetooth 4.0にも対応。そのほかウェブカメラやSDカードスロットが搭載され、インターフェースには、USB 3.0を2つ、HDMIもサポートします。本体の重量は1.32kgで、バッテリーの駆動時間は10時間となっています。
販売価格は、2GBのRAMを搭載したモデルが3万1980円、4GBのRAMを搭載したモデルが3万8980円となっています。
エイサー「Chromebook C720」の基本性能
日本で11月13日(木)から発売される「Chromebook C720」は、昨年海外で発売されたモデル。
基本性能は、11.6インチ、1366×768ピクセルの液晶ディスプレイ、CPUにInter Celeronの1.4GHz、デュアルコアプロセッサ、4GBのRAM、16GBのSSDを搭載。
無線LANは、IEEE 802.11 a/b/g/nをサポートし、Bluetooth 4.0にも対応。そのほかウェブカメラやSDカードスロットが搭載され、インターフェースには、USB 2.0/3.0を1つずつ、HDMIもサポートします。本体の重量は1.25kgで、バッテリーの駆動時間は8.25時間となっています。
「Chromebook C720」の販売価格は2万9800円になるとのことです。
ASUS「Chromebook C300MA」の基本性能
12月中旬より発売される「Chromebook C300MA」は、2014年3月に発売されたモデル。今回日本での発売が発表されたモデルの中でも最新のモデルで最もスペックの高いモデルとなっています。
基本性能は、13.3インチ、1366×768ピクセルの液晶ディスプレイ、CPUにInter Celeronの2.16GHz、デュアルコアプロセッサ、2GBのRAM、16GBのSSDを搭載。
無線LANは、IEEE 802.11 a/b/g/nに加え、最新のac規格をサポート。そのほかウェブカメラやSDカードスロットが搭載され、インターフェースには、USB 2.0/3.0を1つずつ、HDMIもサポートします。本体の重量は1.4kgで、バッテリーの駆動時間は10時間となっています。
また、ASUSオンラインショップ限定モデルとして、スカイブルー・バレンシアオレンジ・ハニーレモンといったカラフルなバリエーションのモデルも販売されるようです。
「Chromebook C300MA」の販売価格は3万円程度になるとのことです。
Chrome OSの特徴
Chrome OSの特徴は、前述した起動時間の速さと販売価格があげられますが、WindowsやMacと大きく異なる点として、データやアプリケーションがGoogleクラウドに保存されることがあげられます。
これによって、他人のChromebookであっても、自分のGoogleアカウントにログインすることで、すぐに自分が構築した環境を利用することができ、どこでも自分が作成したファイルにアクセスすることが可能になります。
また、PCにつきまとうHDDの故障やPCの紛失もクラウド上にデータとアプリケーションが保存されるため、ほとんど気にする必要がないことも大きな特徴となります。
Android 5.0 Lollipopとの便利な連携機能も利用可能
そして、配信間近とされるAndroid 5.0 Lollipopとの連携機能もサポートされます。例えば、Android 5.0を搭載したスマートフォンをポケットに入れたままChromebookに近づくとロックが解除されたり、電話やSMSの着信通知をChromebookに表示したり、Androidのバッテリーが少なくなると、Chromebookに通知するといった多数の連携機能を利用することが可能になります。
▼ChromebookとAndroid 5.0との連携機能はこちらのエントリーで詳しく書いております。
3万円程度の販売価格はやっぱり魅力的
「Chromebook C720」の販売価格は3万円前後になると発表されており、先日明らかになったNexus 6の販売価格の半額以下、既に発売済みのNexus 9よりも1万円以上も安いなどやっぱりこの低価格は魅力的ですね。
WindowsやMacほどアプリケーションは充実していませんが、グーグルがアピールするとおりブラウザをメインとした使い方で、Androidスマホのユーザーであれば、Chromebookはかなり魅力的なPCと言えると思います。
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