SamsungがGalaxy S22の後継機種としてシンプルなデザインに変化したボディに特別に最適化された“世界最速のSnapdragon”とアピールするSnapdragon 8 Gen2 for Galaxyを搭載する最新の「Galaxy S23」を発表しました。
グローバル版は2月17日に発売。例年どおりであれば日本でも春ごろにドコモやauなどのキャリアから発表されるでしょう。
すでに購入を検討していてGalaxy S23がどれぐらい進化したのか知りたい人も多いはず。そのために、この記事ではGalaxy S23とGalaxy S22の違いをまとめて比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
目次
Galaxy S23とGalaxy S22の違いを比較
Galaxy S23 | Galaxy S22 | |
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デザイン | ||
カラー | CreamLavenderGreenPhantom Black | Bora PurplePhantom WhiteGreenPink GoldPhantom Black |
価格と容量 |
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サイズ | 146.3 x 70.9 x 7.6 mm | 146.0 x 70.6 x 7.6 mm |
重さ | 168g | 168g |
OS |
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チップセット | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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カメラ機能 |
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動画撮影 |
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バッテリー容量 | 3900mAh | 3700mAh |
電池持ち | 最大22時間の動画連続再生 | ? |
充電性能 |
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Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/6e | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
5G |
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Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
FeliCa | ? | ○ |
防水・防塵 | IP68 | IP68 |
生体認証 |
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価格と容量
Galaxy S23のグローバル価格は前世代と同じです。
Galaxy S23の日本での販売価格は発表されていませんが、日本では物価高騰や円安の影響で値上げされる可能性は十分に考えられます。
Galaxy S23のストレージは128GB/256GB/512GBの3種類。S22にはなかった512Gが追加されました。
例年どおりであれば、日本のキャリアが取り扱う容量は1種類になるでしょう。おそらくS22と同じ256GBになるのではないでしょうか。
Galaxy S23 | Galaxy S22 | |
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docomo | 未発表 |
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au | 未発表 |
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デザイン
デザインは進化というよりも変化がありました。Galaxy S21から採用されていたコンターカットデザインが廃止されます。
アルミフレームとカメラユニットが融合した特徴的な形状からGalaxy S23はそれぞれのカメラレンズが独立してボディから伸びる形状になっています。
シンプルな見た目になったことで多くの人から受け入れられやすいデザインになったと評価できます。
ディスプレイ
ディスプレイには、どちらもパンチホールを採用。画面の大きさや解像度はどちらも同じです。
Galaxy S23の強化ガラスは最新のGorilla Glass Vitus 2で、高さ1mからコンクリートに落としたり、高さ2mからアスファルトに落とすテストに合格するなど、コンクリートのような粗い表面への落下性能が改善されています。
また、画面の明るさが改善。最大ピーク輝度はGalaxy S23 Ultraと同じ1,750nitsのため、日差しの強い屋外や窓際でも快適に動画を視聴したり、発熱さえなければカメラ利用時の画面も見やすくなるはずです。
カメラ
どちらも広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズで構成されるトリプルカメラを搭載します。
Galaxy S23の唯一のアップグレードは8K動画撮影にて24fpsの他に30fpsをサポートしていること。また、フロントカメラは10MPから12MPに解像度がアップし、HDR撮影と高速オートフォーカスもサポートします。
カメラの性能に大きな違いはないものの、ソフトウェアはそれなりに進化しています。
新しいISP(Image Signal Processor)によって、写真および動画で暗い場所でのノイズ低減など撮影性能が向上。
ソフトウェアの改善ですが標準のカメラアプリだけでなく、インスタグラムやTikTokなどサードパーティアプリにも適用されます。
性能
Galaxy S22は発熱の酷いSnapdragon 8 Gen 1を搭載。
他機種では屋内でもカメラを構えていると、発熱によってアプリが強制的に終了するような酷いものでしたが、Samsungは過度な発熱を回避するために性能を抑えることで対策していたようです。
最新のGalaxy S23には特別な最適化によって“世界最速のSnapdragon”を実現したSnapdragon 8 Gen2 for Galaxyが搭載されています。
CPUの処理能力は約30%向上したことで基本的な操作性が改善。NPUの性能も49%向上し、低光量で美しい写真を撮影する際に1秒間に数兆回の計算が可能に。最大の改善はグラフィックを処理するGPUで41%も高速化したことで負荷の高いゲームアプリも快適にプレイできます。
発熱が気になるところですが、ベイパーチャンバーを用いた強力な冷却設計によって最高のゲーム体験を提供するとのこと。発熱に関しては発売後のレポートで詳細が明らかになるでしょう。
なお、メモリの容量はどちらも8GBで複数のアプリを使い分けながら利用する時の快適さに大きな違いはなさそうです。
Galaxy S23 | Galaxy S22 | |
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3DMark Wild Life Extreme (GPU) |
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Geekbench 5 (CPU) |
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電池持ちとバッテリー容量
バッテリー容量と消費電力で決まるスマートフォンの電池持ち。
バッテリー容量はGalaxy S22の3700mAhからGalaxy S23は3900mAhまで増量されています。
Snapdragon 8 Gen2 for Galaxyチップの消費電力に関しては“Galaxyスマートフォン史上最もパワフルで効率的”とアピールされており、同じチップを搭載したGalaxy S22 Ultraは音楽再生時の電池持ちが22%アップの99時間、動画再生時の電池持ちが30%アップの26時間と案内されています。
発売後に公開された海外メディアレビューでは、電池持ちが高く評価されています。
SamMobileはWi-Fi接続時であれば翌日の朝まで、4Gまたは5G接続時では当日の夜遅くまで使用できると評価し、Android Policeは1日中使用できた日も含めて平均で7〜8時間の画面オンを記録し、11時間以上の画面オンを記録したこともあるとして電池持ちはかなり優れているとレポートしています。
The Vergeも常時表示ディスプレイをオンに設定してWi-Fiを使用しない時間が長い日ーーつまり消費電力が高い日でも就寝前の電池残量は50%程度と報告するなど、電池持ちに不満が聞かれた、Galaxy S22|S21から大きく改善しているようです。
安定した高速通信のWi-Fi 6E
Galaxy S23はWi-Fi 6Eに対応しています。
Wi-Fi 6対応のGalaxy S22は2.4GHzと5GHz帯を利用したWi-Fiによるデータ通信が可能ですが、Galaxy S23は新たな6GHz帯でも通信できます。
6GHz帯は登場したばかりで電波干渉の影響を受けづらく、1チャンネルの周波数幅が広いことから混雑しにくいこともあって安定した高速通信が期待できます。
なお、Wi-Fi 6Eを利用するには対応のルーターが必要になります。
まとめ:Galaxy S23に買い替えるべき?
Galaxy S23は特別な最適化によって“世界最速のSnapdragon”を実現したチップセットが搭載されたので、単純なパフォーマンスに困ることはないでしょう。
発熱によるパフォーマンスの低下については今後詳細なレポートが出てくるので追記します。
消費電力の低下にも期待でき、バッテリー容量の増加もあって電池持ちは多少向上するかもしれません。Galaxy S22では電池持ちに関して評価が乏しかった要素の1つです。
その他にもカメラは暗い場所での撮影性能が向上、フロントカメラの画質もアップしました。画面の明るさが改善されたことで日差しが強すぎてディスプレイが見えない現象も回避できるかもしれません。
それでも多くのお金を払ってGalaxy S22からS23に買い換える必要はないと思いますが、販売価格やキャンペーンによってはGalaxy S22を下取りに出して買い換える選択もありです。1世代分と1年分多くアップデートが提供されます。
Galaxy S22との比較では大きな変化はないものの、S21以前の機種から買い替える場合は性能面やカメラに大きな違いを感じられるかもしれません。ただし、S20以前の機種から買い替える場合、S23はmicroSDカードをサポートしていないので注意しましょう。
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