SamsungがGalaxy S23の後継機種として、Galaxy史上最速のチップSnapdragon 8 Gen3 for Galaxyを搭載した最新機種「Galaxy S24」を発表しました。
Galaxy S24の購入を検討していて、Galaxy S23に比べてどれぐらい進化したのか、どこが違うのかなど、知りたい人も多いはず。この記事では、Galaxy S24とGalaxy S23の違いをまとめて比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
Galaxy S24とGalaxy S23の違いを比較
Galaxy S24 | Galaxy S23 | |
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デザイン | ||
価格と容量 |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 168 g | 168 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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AI |
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ベンチマーク |
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チップセット | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メモリ | 8GB | 8GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6・ミリ波 | Sub6・ミリ波 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 1 | 3.2 Gen 1 |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザイン
Galaxy S24は新しいOne-massデザインを採用しています。
大きな変化はないものの、ディスプレイ周りの黒いフチ(ベゼル)の幅が小さくなり、フレームが丸みのある形状から直線的なフラット形状に変更されたことで、よりスタイリッシュに。仕上げが光沢からマットに変更されたことで落ち着いた雰囲気に変化しています。
本体の大きさは縦に長く、横がわずかに短くなっている程度で大きな変化はなく、使用感に差はありません。
Galaxy S24のカラーはアンバーイエロー、コバルトバイオレット、マーブルグレー、オニキスブラックの4色展開で、海外のSamsung公式サイトでは、ジェイドグリーン、サンドストーンオレンジ、サファイアブルーといった限定カラーも選択できます。
日本で購入できるのはマーブルグレーを除く3色です。
#GalaxyUnpacked
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) January 17, 2024
Galaxy S24/S24+、Galaxy S24 Ultraの全色
Galaxy S24 Ultraはチタニウムグレー(1番右)がおすすめだけど、日本で発売されるかな🤔 pic.twitter.com/AhFI0Xx1rV
ディスプレイ
Galaxy S24の画面の大きさは6.2インチ。Galaxy S23から0.1インチだけ大きくなります。解像度もフルHD+のまま。
画面の明るさは最大48%も向上しました。
最大輝度はPixel 7aなど中価格帯モデルのピーク輝度(日差しの強い屋外だけで利用できる輝度)を上回り、さらにピーク輝度はPixel 8 Proも上回る数値。カラートーンを調整することで画面の見やすさを改善する「ビジョンブースター」によって屋外での視認性が40%も向上したことで、画面が暗くて見づらいといった不満はほぼなくなるはず。
画面のなめらかさを表すリフレッシュレートは最大120Hzで同じですが、Galaxy S24は最小1Hzの可変式レートに対応したことで消費電力が改善されて電池持ちが向上します。特に常時表示ディスプレイを愛用している人にとって嬉しいアップデートです。
カメラ
カメラは昨年と同じ50MP広角レンズ、12MP超広角レンズ、10MP望遠レンズで構成されるトリプルカメラを搭載。
Galaxyスマートフォンの特徴の1つであるズーム撮影は、50MPの高解像度センサーを活用したクロップズームによる光学相当の2倍ズームと、光学レンズによる3倍ズームを利用できます。
進化したのはソフトウェアです。
スーパーHDRがシャッターを押す前段階から適用されるため、目で確認したままの映像を記録することが可能に。さらに、スーパーHDRは標準カメラだけでなく、Instagramアプリ内のカメラでも適用されます。
ズーム撮影では、AIマルチフレーム加工と機械学習ベースの超解像処理によって、ズーム撮影でもディテールが保たれた鮮明な写真を撮影できます。
夜景などを撮影する「ナイトグラフィ」では、ジャイロ情報を解析して撮影者の動きと被写体の動きを区別し、より効果的なノイズ除去機能によって暗くても遠くからでもクリアな動画撮影が可能になりました。
以下はGalaxy S24で撮影した作例です。
性能と発熱
Galaxy S24には、Snapdragon 8 Gen 3またはSamsungの独自チップExynos 2400が搭載されます。
Galaxy S23のSnapdragon 8 Gen 2と比較すると、Snapdragon 8 Gen 3のCPU性能は20%、GPU性能が26%、NPU性能が42%も向上します。
ゲーミング体験の向上では、ベイパーチャンバーが1.5倍も大型化したことで、チップから出た熱を効率的に分散させて長いゲームプレイでも快適にプレイが可能に。
画面分割で複数のアプリを同時に操作したり、アプリ間を行き来するようなマルチタスキングの快適性に関わるメモリの容量はどちらも8GBです。
電池持ちとバッテリー容量
Galaxy S24のバッテリー容量は4,000mAhで、Galaxy S23から100mAh増量されています。
バッテリーの増量に加えて、チップの消費電力改善や最小1Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応するディスプレイによって動画再生時の電池持ちは22時間から28時間、音楽再生は71時間から72時間まで改善されています。
Galaxy S23もS22から200mAh増量されていたことを考えると、Galaxy S22以前の機種から買い替える場合は、大幅な電池持ちの改善を感じられるかもしれません。
両機種とも25Wの有線充電と、最大15Wのワイヤレス充電、リバース充電に対応しています。残念ながらマグネットを活用した次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」には対応していません。
Galaxy AI
Galaxy S24シリーズ最大の目玉機能は「Galaxy AI」です。
全機種で利用できるため、詳細については別記事でまとめていますが、簡単にまとめたものが以下です。
- リアルタイム翻訳
- リアルタイムAIテキスト翻訳
- AIが最適な文章を提案
- 文字起こし・要約・翻訳に対応したボイスレコーダー
- 強力な生成AIによる写真編集
- ありそうでなかった生成AIによるスロモーション再生
Galaxy AIで編集した画像はフェイクに利用されないように透かしが入るほかメタデータも付与されます。
Galaxy AIは2025年末まで無料で利用できる予定です。なお、2024年上半期にGalaxy AIの一部機能が旧機種にも提供されます。
世界初搭載の「かこって検索」
これまでスマホで調べ物をするときは、キーボードや声を利用して検索バーに検索ワードを入力していました。
Googleが提供する新たな検索方法“Circle to Search with Google”ーー「かこって検索」では、調べたいものがスマホの画面に表示されたらホームボタンを長押しして、調べたいものをSペンや指で囲むだけで検索できます。
テキストや画像はもちろん、動画にも対応しているため、例えば、Instagramのリール動画を再生していて欲しいものがあったら、ホームボタンを長押しして丸で囲むだけで検索できます。
かこって検索はGoogle Pixel も対応していますが、Galaxy S24シリーズには世界最速で提供されました。
7世代のOSアップデート&7年間のセキュリティアップデート保証
これまでSamsungはAndroid業界において最高レベルのアップデート保証を提供していましたが、Googleが昨年秋に発売したPixel 8シリーズが7年間のOSアップデートとセキュリティアップデートを保証したことでSamsungは2番手に後退しました。
SamsungはGalaxy S24シリーズで再びトップを取り戻すために7世代のOSアップデートと、7年間のセキュリティアップデートを保証することを明言し、2031年まで最新の状態で安全に使い続けることができます。
なお、Galaxy S23シリーズまでは、4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートが保証されていました。
価格と容量
Galaxy S24の保存容量は128GB/256GB/512GB(欧州限定)の3種類から選べます。
海外での販売価格は128GBが799.99ドル、256GBが859.99ドルに設定されています。
日本の販売価格は以下のとおりです。
docomo | ||
容量 | 256GB | 512GB |
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機種代金 | 145,970円 | 販売なし |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却75,218円▼12ヶ月目に返却62,788円毎月の支払額3,270円/月 | 販売なし |
au | ||
容量 | 256GB | 512GB |
機種代金 | 144,800円 | 157,800円 |
負担金 | 端末返却で79,800円毎月の支払額3,469円/月 | 端末返却で89,800円毎月の支払額3,904円/月 |
Samsung | ||
容量 | 256GB | 512GB |
機種代金 | 124,700円 | 139,000円 |
Galaxy S24に買い替えるべき?
Galaxy S24は、よりスタイリッシュで落ち着きのあるOne-massデザインのボディにGalaxy史上最速のチップを搭載。画面の明るさが最大48%、屋外での視認性が40%向上したビジョンブースターによって日差しの強い屋外でも快適に利用できます。
また、消費電力を改善する最小1Hzの可変リフレッシュレートに対応したディスプレイに加えて、バッテリー容量がアップしたことで快適にゲームをプレイできます。
最大の目玉はコミュニケーションの強化を最優先に開発された「Galaxy AI」で、音声通話のリアルタイム翻訳やキーボードに内蔵されたリアルタイムAIテキスト翻訳で、これまで高いハードルがあった異言語間のコミュニケーションがスムーズになります。
昨年でOSアップデートが打ち切られたGalaxy S20を利用しているなら買い替えを検討した方が良いでしょう(ただし、S24はmicroSDカードをサポートしていないので注意が必要です)。Galaxy S23から買い替える必要はないと思いますが、S22であれば電池持ちの大幅な改善が見込めるため、販売価格と下取り額によっては買い替える選択もありです。
- いつでもカエドキプログラム+の負担金は、24回払いで購入後、特典利用の申し込みと機種返却が条件です。smartあんしん補償および早期利用料の支払いも必要です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
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