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どっちを買う?Galaxy Z Fold5 vs Pixel Foldの違いを比較

bio
Yusuke Sakakura更新日:2024/06/06 23:41
どっちを買う?Galaxy Z Fold5 vs Pixel Foldの違いを比較

タブレットサイズのディスプレイを半分に折りたたんで持ち運べる折りたたみスマートフォンは、SamsungのGalaxy Z Foldシリーズだけでしたが、今年はGoogleからPixel Foldが発売されたことで、最適な機種を選択することが可能になりました。

どちらも折りたたみスマートフォンではあるものの、性能や特徴は異なり、使い方によって選ぶべき機種、最適な機種が異なります。

この記事では、どっちの機種を購入すれば良いかを判断するために、Galaxy Z Fold5とPixel Foldの違いをまとめて比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。

目次

「Galaxy Z Fold5」と「Pixel Fold」の違いを比較

Galaxy Z Fold5Google Pixel Fold
デザイン

Galaxy Z Fold5

Google Pixel Fold

価格と容量
  • docomo
    • 256GB:257,400円
    • 512GB:販売終了
  • au
    • 256GB:販売終了
    • 512GB:販売終了
    • 1TB:298,200円
  • オープン版
    • 1TB:298,200円
  • Google
    • 256GB:253,000円
  • docomo
    • 256GB:販売終了
  • au
    • 256GB:販売終了
  • SoftBank
    • 256GB:287,280円
素材
  • アーマーアルミフレーム
  • フレックスヒンジ
  • 背面ガラス
  • ポリッシュ仕上げアルミニウム製フレーム
  • 鏡面仕上げのステンレス スチール製ヒンジ
サイズ
  • 開いた状態
    • 幅:129.9 mm
    • 高さ:154.9 mm
    • 厚さ:6.1 mm
  • 閉じた状態
    • 幅:67.1 mm
    • 高さ:154.9 mm
    • 厚さ:13.4 mm
  • 開いた状態
    • 幅:158.7 mm
    • 高さ:139.7 mm
    • 厚さ:5.8 mm
  • 閉じた状態
    • 幅:79.5 mm
    • 高さ:139.7 mm
    • 厚さ:12.1 mm
重さ253 g283 g
カバーディスプレイ
  • HD+(904 x 2,316)
  • 402ppi
  • コントラスト比 ??:1
  • リフレッシュレート48-120Hz
  • アスペクト比 23.1:9
  • Gorilla Glass Victus2
  • HDR サポート??
  • 24ビット フルカラー (1,600万色)
  • 5.8インチ有機EL
  • フルHD+(1,080 x 2,092)
  • 408ppi
  • コントラスト比 1,000,000:1
  • リフレッシュレート最大120Hz
  • アスペクト比 17.4:9
  • Gorilla Glass Victus
  • HDR サポート
  • 24ビット フルカラー (1,600万色)
  • 機能
    • 常に表示状態のディスプレイ
    • この曲なに?
    • スナップショット
  • 画面の明るさ
    • HDR:1200ニト
    • ピーク:1550ニト
メインディスプレイ
  • 7.6インチ有機EL
  • QXGA+ (1,812 x 2,176ピクセル)
  • 374ppi
  • コントラスト比 ??:1
  • リフレッシュレート1-120Hz
  • アスペクト比 18:21.6
  • HDR 10+
  • 24ビット フルカラー (1,600万色)
  • 画面の明るさ
    • ピーク:1750ニト
  • 7.6インチ有機EL
  • 2,208 × 1,840ピクセル
  • 380ppi
  • コントラスト比 1,000,000:1
  • リフレッシュレート最大120Hz
  • アスペクト比 6:5
  • 保護プラスチック層を組み込んだ超薄型ガラス
  • HDR サポート
  • 24ビット フルカラー (1,600万色)
  • 画面の明るさ
    • HDR:1000ニト
    • ピーク:1450ニト
カメラ
  • トリプルカメラ
  • 50MP 広角レンズ
    • ISOCELL GN5??
    • 絞り値 ƒ/1.8
    • 視野角 85°
    • ピクセル幅 1.0μm
    • センサーサイズ 1/1.56インチ
    • デュアルピクセルPDAF
    • 光学手ぶれ補正
  • 12MP 超広角レンズ
    • 絞り値 ƒ/2.2
    • 視野角 123°
    • ピクセル幅 1.12μm
  • 10MP 望遠レンズ
    • 絞り値 ƒ/2.4
    • ピクセル幅 1.0μm
    • 光学3倍ズーム
    • PDAF
  • 機能
    • スペクトルセンサー??
    • フリッカーセンサー??
  • トリプルカメラ
  • 48MP 広角レンズ
    • 絞り値 ƒ/1.7
    • 視野角 82°
    • ピクセル幅 0.8μm
    • センサーサイズ 1/2インチ
    • クアッドPD
    • 光学手ぶれ補正
    • 電子手ぶれ補正
    • CLAF
  • 10.8MP 超広角レンズ
    • 絞り値 ƒ/2.2
    • 視野角 121.1°
    • ピクセル幅 1.25μm
    • センサーサイズ 1/3インチ
    • オートフォーカス
    • PD
    • レンズ補正
  • 10.8MP 望遠レンズ
    • 絞り値 ƒ/3.05
    • 視野角 21.9°
    • ピクセル幅 1.22μm
    • センサーサイズ 1/3.1インチ
    • デュアルPD
    • 光学5倍ズーム
  • 機能
    • 光学式および電子式手ぶれ補正機能
    • 高速なカメラ起動
    • レーザー検出オートフォーカスセンサー
    • スペクトルセンサー
    • フリッカーセンサー
フロントカメラ
  • 10MP 外側レンズ
    • 絞り値 ƒ/2.2
    • 視野角 85°
    • ピクセル幅 1.22μm
  • 4MP 内側レンズ
    • 絞り値 ƒ/1.8
    • 視野角 80°
    • ピクセル幅 2.0μm
  • 9.5MP 外側レンズ
    • 絞り値 ƒ/2.2
    • 視野角 84°
    • ピクセル幅 1.22μm
    • 固定フォーカス
    • デュアルPD
    • 絞り値 ƒ/2.0
    • 視野角 84°
    • ピクセル幅 1.12μm
    • PD
    • 固定フォーカス
撮影スタイル
  • デュアルスクリーンプレビュー
  • 背面カメラセルフィー
  • テーブルトップモードでハンズフリー撮影
  • こっちを見て
写真機能
  • マクロフォーカス
  • ポートレートモード
  • シングルテイク
  • ナイトモード
  • ナイトセルフィ
  • パノラマ
  • プロモード
  • モーションフォト
  • エフェクト(フィルター/フェイスリタッチ)
  • セルフィーカラートーン
  • ウルトラワイドレンズ
  • オブジェクト消去
  • ロックされたフォルダ
  • 最大30倍ズーム
  • 超解像ズーム光学相当2倍
  • 写真形式
    • JPEG
    • DNG
  • 一緒に写る
  • プロ設定
  • 最大50MPの高解像度
  • ウルトラHDR
  • 編集マジック
  • オートフレーム
  • イマジネーション
  • ベストテイク
  • マクロフォーカス
  • 夜景モード
  • ハンズフリー天体写真
  • トップショット
  • ポートレート モード
  • モーションオートフォーカス
  • Live HDR+
  • よく撮影する人
  • デュアル露出補正
  • ウルトラワイドレンズ
  • ポートレートライト
  • 消しゴムマジック
  • モーション モード
  • 長時間露光
  • リアルトーン
  • 顔フォーカス
  • パノラマ
  • 手動によるホワイトバランス調整
  • ロックされたフォルダ
  • ボケ補正
  • ズーム画質向上
  • 超解像ズーム20倍
動画機能
  • メインカメラ
    • 8K:24fps
    • 4K:60fps
    • 1080p:60fps
  • フロントカメラ
    • 4K:30,60fps
    • 1080p:30,60fps
  • ナイトセルフィビデオ
  • ポートレートビデオ
  • スローモーション(240fps)
  • スーパースローモーション(960fps)
  • ハイパーラプス
  • 天体ハイパーラプス
  • ディレクターズビュー
  • プロ動画モード
  • 光学式手ぶれ補正機能
  • アダプティブVDIS(手ぶれ補正)
  • デジタルズーム最大30倍
  • 動画形式
    • HEVC(H.265)
    • AVC(H.264)
  • ステレオ録音??
  • 音声拡張??
  • ウィンドノイズ低減??
  • 音声ズーム
  • メインカメラ
    • 4K:30,60fps
    • 1080p:30,60fps
  • フロントカメラ
    • 4K:30fps
    • 1080p:30,60fps
  • 超解像ズーム動画
  • デュアル露出
  • 音声消しゴムマジック
  • 動画ブースト
  • ビデオ夜景モード
  • マクロフォーカス
  • リアルトーン
  • 10ビット HDR動画(背面のみ)
  • シネマティックぼかし
  • シネマティック撮影(手ぶれ補正)
  • スローモーション動画(最大240fps)
  • 4K タイムラプスと手ぶれ補正
  • 天体写真のタイムラプス
  • 光学式手ぶれ補正機能
  • 動画手ぶれ補正
  • 4K シネマティック撮影動画手ぶれ補正
  • 4K動画手ぶれ補正(固定)
  • 1080p動画手ぶれ補正(アクティブ)
  • デジタルズーム最大20倍
  • 動画形式
    • HEVC(H.265)
    • AVC(H.264)
  • ステレオ録音
  • 音声拡張
  • ウィンドノイズ低減
  • 音声ズーム
ベンチマーク
  • Geekbench6
    • シングルスコア : 2010
    • マルチスコア : 5214
  • Wild Life Extreme
    • スコア : 3023
    • フレームレート : 18.1fps
    • 電池増減 : -1%
    • 温度増減 : +2.6°C
    • フレームレート変化 : +17.3fps
  • Wild Life Extreme Steress Test
    • ベスト : 3500
    • ロー : 1983
    • 安定性 : 574%
    • 電池増減 : -10.3%
    • 温度増減 : +5.6°C
    • フレームレート変化 : +17.3fps
  • Geekbench6
    • シングルスコア : 1323
    • マルチスコア : 2883
  • Wild Life Extreme
    • スコア : 1597
    • フレームレート : 9.57fps
    • 電池増減 : -1%
    • 温度増減 : +0.6°C
    • フレームレート変化 : +7fps
  • Wild Life Extreme Steress Test
    • ベスト : 1775
    • ロー : 911
    • 安定性 : 51.3%
    • 電池増減 : -17.6%
    • 温度増減 : +11.3°C
    • フレームレート変化 : +13fps
チップセットSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxy
  • Google Tensor G2
  • Titan M2 セキュリティチップ
メモリ12GB12GB
バッテリー
  • 4,400 mAh
  • 約21時間の動画再生
  • 25W急速充電
  • 直接給電
  • 4,821mAh
  • 通常時:24時間以上
  • スーパーバッテリーセーバー:最大72時間
  • 21W急速充電
ワイヤレス充電
  • Qi充電器:最大15W
  • 4.5Wリバース充電
  • Qi充電器:最大7.5W
  • バッテリーシェア
SIM
  • デュアルSIM
  • デュアルeSIM
  • nanoSIM
  • eSIM
  • デュアルSIM
  • デュアルeSIM
  • nanoSIM
  • eSIM
5GSub6・ミリ波ミリ波・Sub6
Wi-Fi
  • Wi-Fi 6e
  • 802.11 a/b/g/n/ac/ax
  • Wi-Fi 6E
  • 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.35.2 および デュアルアンテナ
FeliCa
防水・防じんIPX8IPX8
USBType-C 3.23.2 Gen 2
セキュリティ
  • 指紋認証(側面)
  • 顔認証
  • 指紋認証(側面)
  • 顔認証
センサー
  • 近接センサー
  • 照度センサー
  • 加速度センサー
  • ジャイロセンサー
  • 地磁気センサー
  • ホールセンサー
  • 気圧センサー
  • UWB
  • 体温センサー
  • 近接センサー
  • 周囲光センサー
  • 加速度計
  • ジャイロメーター
  • 磁力計
  • 気圧計
  • UWB
  • 体温センサー
  • ホール効果センサー
位置情報
  • GPS
  • GLONASS
  • Galileo
  • みちびき
  • BeiDou
  • NavIC
  • デュアルバンドGNSS
アップデート保証
  • 5年間のセキュリティアップデート
  • 4世代のOSアップデート
  • 5年間のセキュリティアップデート
  • 3年間のOSアップデート
同梱品
  • USB-C 電源アダプター
  • USB-C - USB-C ケーブル
  • クイックスタートガイド
  • データ移行用試供品取扱説明書
  • SIM取り出し用ピン
  • USB-C 電源アダプター
  • 1m USB-C - USB-C ケーブル(USB 2.0)
  • クイックスタートガイド
  • クイックスイッチアダプター
  • SIMツール

デザイン・カラーを比較

Galaxy Z Fold5はフラットエッジのボディとレンズを縦に3つ並べたシンプルなカメラ形状で、スタイリッシュな印象を受ける一方、Pixel Foldは手にフィットする丸みがかかったフレームを採用し、背面に批判的な声も多いカメラバーを搭載しています。

背面のデザインに関しては好みは分かれるかもしれません。

Galaxy Z Fold5
Galaxy Z Fold5
Pixel Fold
Pixel Fold

また、Pixel Foldを実際に購入した筆者が感じるのは、ヒンジに採用されているステンレススチールがキズつきやすいということ。購入から1週間後には細かなキズがついていました。

カラーはGalaxy Z Fold5がアイシーブルー、ファントムブラック、クリーム、グレーの4色を用意。Pixel Foldはオブシディアンとポースレンの2色展開です。ただし、購入するストアによって購入できるカラーは以下のように限定されます。

Galaxy Z Fold5Pixel Fold
docomo
  • アイシーブルー
  • ファントムブラック
  • オブシディアン
au
  • アイシーブルー
  • ファントムブラック
  • オブシディアン
  • ポースレン
SoftBank取り扱いなし
  • オブシディアン
オープンマーケット
  • グレー
  • オブシディアン
  • ポースレン

大きさ・重さを比較

どっちを買う?Galaxy Z Fold5 vs Pixel Foldの違いを比較 - 大きさ・重さを比較

Galaxy Z Fold5は閉じた時の幅が70mmを大幅に下回る縦長の形状で、片手で持ちやすくなっています。重さは253gでスマートフォンとしては超ヘビー級ですが、Pixel Foldに比べると30gも軽いため、ポケットに突っ込んでもそれほど違和感はないでしょう。

対するPixel Foldは閉じた時の幅が79.5mmで、重さは283g。Pixel 7 Proに比べて幅が3mm広く70g以上も重いため、普通のスマートフォンとは大きく違います。

大きさや重さの面でPixel FoldがGalaxy Z Fold5よりも優れているのは、2点式のヒンジによる本体の薄さです。閉じた状態では1.3mm薄いため、ポケットに入れてもパンパンに膨らみづらいです。

ディスプレイを比較

Galaxy Z Fold5とPixel Foldの最も大きな違いはディスプレイにあります。

Galaxy Z Fold5は、大画面に最適化されたAndroidアプリが少ないことを考慮して縦長で設計されているのに対して、Pixel FoldはAndroidを開発するGoogleが手がけていることも合って大画面に最適化されたAndroidアプリを今後増やしてくために横長設計になっています。

カバーディスプレイを比較

左:Galaxy Z Fold5、右:Pixel Fold
左:Galaxy Z Fold5、右:Pixel Fold

2つの折りたたみスマートフォンどちらにも本体を開かなくても使えるカバーディスプレイが搭載されています。

Galaxy Z Fold5のカバーディスプレイは、縦横比が23.1:9とかなり細長。個人的に1日中、本体を開かずカバーディスプレイだけで過ごすのは難しいと感じました。サムスンの公式サイトでは、サブディスプレイといった表記もあるように、あくまでもサブ的に使うことが想定されていると感じます。

Pixel Foldのカバーディスプレイは縦横比が17.4:9で普通のスマートフォンと大きく変わらないサイズ感です。

本体を開かなくても1日過ごすことができるため、これまでの慣れ親しんだスマートフォン体験が失われることなく、メインディスプレイによるタブレット体験を味わうことができます。

メインディスプレイを比較

左:Galaxy Z Fold5、右:Pixel Fold
左:Galaxy Z Fold5、右:Pixel Fold

Pixel Foldのメインディスプレイは電子書籍やマンガを楽しむために最適な縦横比です。上下・左右に表示される余白が少ないため、読書に没入できます。

Galaxy Z Fold5のメインディスプレイはベゼルの幅が小さくスタイリッシュ。

形状は縦長のため、そのまま読書を始めると余白が多く表示されますが、画面の向きを変えるだけでPixel Foldと同じ縦横比になります。画面サイズ(面積)も解像度も大きく変わりません。ただ、いちいち本体の向きを変えるのが手間に感じる人もいるかもしれません。

画面の明るさはPixel Foldのピーク輝度1450ニトに対して、Galaxy Z Fold5のピーク輝度は1750ニト。屋外で利用する機会が多い場合は、Galaxy Z Fold5の方が快適に利用できます。

ソフトウェアを比較

大画面に最適化されたアプリや大画面のメインディスプレイに複数のアプリを同時に表示する画面分割、スムーズな画面分割を実現するタスクバー、カバーディスプレイとメインディスプレイの連動など、折りたたみスマートフォンでは、一般的なスマートフォン以上に高度なソフトウェアが求められます。

Pixel FoldのソフトウェアはかなりシンプルでiPadに非常によく似ています。

大画面を分割して同時表示できるアプリは2つまで、画面下を少し上にスワイプして表示されるタスクバーからアプリをドラッグ&ドロップするか、ホーム画面のアプリアイコンを長押しして画面分割を開始できます。

Pixel Foldで同時表示できるアプリは2つまで
Pixel Foldで同時表示できるアプリは2つまで

ほかにも、リアルタイムな文字起こしに対応したボイスレコーダー、いま流れている曲名をロック画面に表示する「この曲なに?」、コールセンターなどに電話をかけていて保留になった時にGoogleアシスタントに待機させて、担当者につながったら通知を受け取れる「代わりに待ってて」など魅力的な基本機能を備えています。

自由度が高いGalaxy Z Fold5では、最大3つのアプリを同時表示できる上に、ポップアップでもう1つのアプリを起動することもできます。

YouTubeとGoogle Chromeなど、よく使うアプリのペアを保存してショートカットで起動することも可能。カバーディスプレイとメインディスプレイで別々のホーム画面を使用したり、連動させることもできます。

Galaxy Z Fold5で同時表示できるアプリは最大4つ
Galaxy Z Fold5で同時表示できるアプリは最大4つ

さらに、外部ディスプレイと接続してPCにようなインターフェースで使用できるSamsung Dexや専用のペンデバイス「Sペン」による手書き入力にも対応。いずれもPixel Foldではできないことです。

Pixel Foldで十分だという人もいると思いますが、一度、自由度の高いGalaxy Z Fold5を体験するとPixel Foldは窮屈に感じ、移行することは困難かもしれません。

カメラを比較

Pixel FoldとGalaxy Z Fold5のどちらも広角レンズ、景色をダイナミックに撮影できる超広角レンズ、望遠圧縮によってスマホ離れしたズーム撮影が可能な望遠レンズで構成されるトリプルカメラを搭載しています。

Pixelスマートフォンの画質は誰もが認めるところ。最上位モデルのPixel 7 Proには及ばないものの、Pixel Foldも評価に違わぬ写真を撮影できます。

超高画素センサーを活かしたフルピクセル2倍ズーム撮影
超高画素センサーを活かしたフルピクセル2倍ズーム撮影 (フルサイズで表示)
望遠レンズによる5倍ズーム撮影
望遠レンズによる5倍ズーム撮影 (フルサイズで表示)
超広角レンズで撮影
超広角レンズで撮影 (フルサイズで表示)

Pixelスマートフォンとは差がついたものの、Galaxyスマートフォンのカメラも高い評価を得ています。Galaxy Z Fold5のカメラ性能はZ Fold4やGalaxy S23/S22とほぼ変わらず、最上位モデルのGalaxy S23 Ultraとはかけ離れたものになっています。

実際に撮り比べるまで画質の違いはわかりませんが、先行レビューを行った海外メディアでの評価では、Galaxy Z Fold5よりもPixel Foldが高く評価されています。

性能を比較

Pixel Foldには、独自チップのGoogle Tensor G2が搭載されています。

前世代のチップに比べて、機械学習の処理が60%も高速化したことよって、Googleフォトにアップロードした写真のピンボケを補正したり、音声入力にて絵文字が自動で提案されるサジェスト機能、絵文字の検索、ボイスメッセージの書き起こし、ボイスメモで話者を識別できるラベル機能など便利な機能を実現しています。

その一方で基本性能・グラフィック性能は優れたものではありません。

Galaxy Z Fold5に搭載されたSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyは、前世代のチップに比べてCPUの性能は約50%向上、ゲームアプリなどの快適さに関わるGPUの性能は約100%も向上し、性能は圧倒的にGoogle Tensor G2を上回っています。

例えば、Snapdragon 8 Gen2 for Galaxyの発熱による性能低下後のスコアがTensor G2のベストスコアを上回るほどです。

Snapdragon 8 Gen 2 for GalaxyGoogle Tensor G2
計測機種 Galaxy Z Fold5 Pixel Fold
Geekbench 6
(CPU)
  • Geekbench6
    • シングルスコア : 2010
    • マルチスコア : 5214
  • Geekbench6
    • シングルスコア : 1323
    • マルチスコア : 2883
3DMark Wild Life Extreme
(GPU)
Wild Life Stress Test
AnTuTu 1,230,000前後 796,000前後

電池持ち・充電を比較

スマートフォンの電池持ちは、バッテリー容量と消費電力で決まります。

バッテリー容量は、Galaxy Z Fold5の4,400mAhに対して、Pixel Foldが4,821mAhと大きな違いがあります。

消費電力においては効率化に優れたチップセットと、カバーディスプレイの面積が小さいGalaxy Z Fold5に分がありそうです。

Galaxy Z Fold5の電池持ち

Galaxy Z Fold5を実際に使用したところ、FF7ECを1時間以上プレイ、YouTubeで動画を1時間再生、Googleマップの40分使用を含むなど、ヘビーに使っても使用時間が9時間30分超えました。画面オン時間は5時間40分を計測していて電池持ちは優秀です。

また、The Vergeのレビューでは、昼間の充電を必要とせず、画面オンの時間が5時間を超えても就寝時にはバッテリー残量が10%を記録するなど、1日中ヘビーに利用しても持ちこたえられると評価しています。

一方でAndroid Authorityは、通常の使い方であれば1日持つものの、メインディスプレイを積極的に利用すると夕食までに電池が切れることもあると報告し「平凡な電池持ち」と評価しています。

Android PoliceはGalaxy Z Fold5の電池持ちは不安定で4時間から5時間に収まることもあれば、届かない日もあり「1日使えるが、ギリギリ」を期待すべきと報告しています。

Pixel Foldの電池持ち

Android PoliceはPixel Foldの電池持ちについて画面オンが5時間から6時間でバッテリー残量は大体20から30%と報告しています。Android Authorityは、ほぼ毎日充電が必要と評価しています。

The Vergeは午前中に普段ノートPCでこなしている作業を全てPixel Foldでこなしたところバッテリー残量は65%まで低下。充電しながら1日を過ごして22時時点の残量は25%を記録していたと報告しています。

レビュー期間が相当短かったのかいずれのメディアもPixel Foldの電池持ちについて不安定とし、スマートフォンの使用状況に基づいてバッテリーを長持ちさせる「自動調整バッテリー」機能がうまく動作するようになれば、改善が期待できると注釈をつけています。

発売から約2週間利用してみた筆者は電池持ちについてそれほど悪いと感じません。ただし、使い方によって大きく変わると思います。

筆者のように普通のスマートフォンとして使えるカバーディスプレイも頻繁に利用するのであれば、電池持ちには不満はないでしょうし、すぐに本体を開いてメインディスプレイばかりを使うようであれば不満が多くなるはずです。

アップデート保証を比較

両機種ともセキュリティアップデートの保証期間は発売から5年間です。

OSアップデートはGalaxy Z Fold5が4世代保証。発売時のOSバージョンはAndroid 13なので、14,15,16,17までアップデートできることになります。

対するPixel Foldは発売から3年間保証のため、2026年6月26日に保証が切れます。

Googleは早くても8月、遅ければ10月にOSのメジャーアップデートを提供するため、2026年にリリースされるAndroid 17にはアップデートできず、2025年のAndroid 16までと予想されます。

高額な端末ということもあって、より長いOSアップデートを期待するのであれば、Galaxy Z Fold5を選択した方がいいかもしれません。ただし、Pixelスマートフォンは1ヶ月に1回のセキュリティアップデートと3ヶ月に1回の機能追加アップデートも用意されるなど、アップデート頻度の高さも魅力の1つです。

価格と容量を比較

最後に価格と容量を比較します。

Pixel Foldの価格と容量

Pixel Foldの価格は以下のとおりです。

なお、Pixel Foldの保証対象外の修理代金はとても高額でメインディスプレイを割った場合は、14万円以上が必要になるため、保証サービスを用意しているキャリアから購入することをオススメします。

docomo
機種代金252,890円
負担金▼23ヶ月目に返却149,930円毎月の支払額6,518円/月
au
機種代金販売なし
負担金販売なし
SoftBank
機種代金287,280円
負担金端末返却で143,640円毎月の支払額5,985円/月
Google
機種代金253,000円

Galaxy Z Fold5の価格と容量

Galaxy Z Fold5の価格は以下のとおりです。

docomo
容量256GB512GB1TB
機種代金257,400円272,030円販売なし
負担金▼23ヶ月目に返却157,080円毎月の支払額6,829円/月▼23ヶ月目に返却166,430円毎月の支払額7,236円/月販売なし
au
容量256GB512GB1TB
機種代金販売なし販売なし298,200円
新規契約
負担金販売なし販売なし端末返却で173,000円毎月の支払額7,521円/月
機種変更
負担金販売なし販売なし端末返却で156,500円毎月の支払額6,804円/月
のりかえ
負担金販売なし販売なし端末返却で162,000円毎月の支払額7,043円/月
Samsung
容量256GB512GB1TB
機種代金販売なし販売なし298,200円

まとめ:似て非なる選択肢

どっちを買う?Galaxy Z Fold5 vs Pixel Foldの違いを比較 - まとめ:似て非なる選択肢

タブレットサイズのディスプレイを半分に折りたたんで持ち運べる2つのFoldフォンを比較しました。

筆者はGalaxy Z Fold5とPixel Foldは同じ折りたたみスマートフォンながら、似て非なるものと感じています。

普通のスマートフォンと大きく変わらないカバーディスプレイを装備したPixel Foldは、これまでのスマホ体験はそのままに、本体を開くとタブレット体験が味わえる2in1デバイスです。

メインディスプレイを使い倒すのではなく、両方の画面をバランスよく使いたいのであれば、Pixel Foldを選ぶべきです。小説やマンガ、雑誌など電子書籍を読む機会が多い人も満足するでしょう。

一方、Galaxy Z Fold5のカバーディスプレイは、幅が極端に細くあくまでも補助的なもので、メインディスプレイを多用する人向けと言えます。

メインディスプレイは最大3+1のアプリ同時表示に対応。お気に入りのアプリの組み合わせを保存したり、ホーム画面のレイアウトをカバーディスプレイとメインディスプレイで別々で管理したり、手書き入力が可能なSペンにも対応。外部ディスプレイに繋げばPCライクのインターフェースで作業することも可能です。

スマートフォンで作業を効率化させたいのであれば、制約が少なく自由度の高いGalaxy Z Fold5を選ぶことをおすすめします。

Galaxy Z Fold5
Galaxy Z Fold5¥ 298,200タブレットのサイズのビッグスクリーンを半分に折りたたんでポケットに入れて携帯できるスマートフォンです。新しいフレックスヒンジを導入したことで、本体を隙間なく閉じれるようになり、よりスタイリッシュに、耐久性も向上。折りたたみスマホの課題である重さも前作から10gも軽量化されています。Galaxyデバイスに特別に最適下されたチップセットSnapdragon 8 Gen2 for Galaxy搭載で、消費電力を改善しつつ、よりパワフルに...
Google Pixel Fold
Google Pixel Fold¥ 253,000Google初の折りたたみスマートフォンです。ポリッシュ仕上げのアルミフレームと強化ガラスを耐久性の高いスチールヒンジで繋ぎ合わせたボディの内側に7.6インチの折りたたみディスプレイを搭載することでタブレットクラスのディスプレイをポケットに入れて持ち運んで電車や飛行機、バスでの移動中も迫力のある大画面で映画やドラマ、スポーツが楽しめます。画面を分割して複数のアプリを同時に起動して高い効率で作業することも...レビュー記事を読む
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