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Pixel 6aがカメラテストで優勝。最下位はXperia 1 IVに

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Yusuke Sakakura更新日:2022/12/22 23:35
Pixel 6aがカメラテストで優勝。最下位はXperia 1 IVに

チャンネル登録者1640万人を誇る海外YouTuberのMKBHDことMarques Brownleeが2022年に発売されたスマートフォンカメラのブラインドテストを実施し、投票結果を発表しました。

合計2,120万票を投じた参加者60万人以上が最も優秀だと評価したスマートフォンカメラはGoogleの「Pixel 6a」です。

昨年のPixel 5aに引き続きミドルレンジのGoogle Pixelスマートフォンが最も優秀だと評価しており、2位にランクインした上位モデルの「Pixel 7 Pro」よりも高く評価されています。意外かもしれませんが去年も同じ傾向です。

また、3位には今年ビッグアップデートとなったAsusの「Zenfone 9」がランクインしています。

より信頼性の高いテストに

毎年恒例になっているMKBHDによるスマホカメラのブラインドテスト。昨年はInstagramにて投票を募り、トーナメント形式で実施されましたが、今回は総当たり式に変更されています。

投票に参加すると機種名が伏せられた状態で2枚の写真が表示され、どちらが優れているか、どちらが自分の好みかを16機種分選びます。つまり、機種Aの写真を機種Bの写真と比較し、次は機種Aの写真を機種B,C,D,E,F…Pといったように比較していきます。

16機種のスマートフォン
  • Huawei Mate 50 Pro
  • iPhone 14 Pro
  • Moto Edge 30 Ultra
  • Nothing Phone (1)
  • OnePlus 10 Pro
  • Oppo Find X5 Pro
  • Google Pixel 6a
  • Realme 10 Pro+
  • Asus ROG Phone 6
  • Apple iPhone SE
  • Google Pixel 7 Pro
  • Samsung Galaxy S22 Ultra
  • Sony Xperia 1 IV
  • Xiaomi 12s Ultra
  • Asus Zenfone 9
  • Vivo X80 Pro+

比較は標準(室内)、暗所(夜の屋外)、ポートレートモードごとに行うため、途中で挫折するほど膨大な時間(5分〜15分x3部門)がかかりますが、トーナメント方式よりも正確な結果が出るように改善されています。

表示された2枚の写真のうちどれが優れているか投票する方式
表示された2枚の写真のうちどれが優れているか投票する方式

最優秀はPixel 6a、ワーストはXperia 1 IVに

3部門の票を集計して1つのランキングにする際に重みづけがされています。

MKBHDの説明によると、暗所(夜の屋外)部門やポートレートモード部門よりも標準(室内)での獲得票がより重視されているとのこと。例えば、ポートレート部門で1位を取ったとしても標準(室内)で最下位の機種がトータルランキングで上位に来るべきではありません。

その結果、最も優秀なスマートフォンは標準(室内)で3位、暗所(夜の屋外)で2位、ポートレートモードで2位を獲得した「Pixel 6a」になりました。

続いて標準(室内)で2位、暗所(夜の屋外)で4位、ポートレートモードで1位となった「Pixel 7 Pro」、室内で1位、夜の屋外(暗所)で3位、ポートレートモードで15位となった「Oppo Find X5 Pro」がランクインしています。

驚くべきことに「iPhone 14 Pro」は、室内で6位、暗所(夜の屋外)で10位、ポートレートモード5位で全体順位としては7位になっています。

Google Pixel同士は接戦、他機種を大きく引き離した
Google Pixel同士は接戦、他機種を大きく引き離した

とは言っても16機種中7位なので悪くはありません。

一方、iPhoneのイメージセンサーを製造するSonyの「Xperia 1 IV」は不名誉な最下位になりました。Google Pixelの2機種が1900〜2000のレートを記録したのに対してXperia 1 IVは1600〜1650に。なんと3部門すべてで低評価になったとのこと。

Xperia 1 IVで撮影された写真
Xperia 1 IVで撮影された写真

Xperia 1 IVの機種代金が19万円であることを考えれば、スマートフォンを購入する際にカメラを最も重要視する人は手を出すべきではないかもしれません。

当然ながら価格に対する獲得票のランキングでも最下位に。全体1位のPixel 6aは、もちろんコストパフォーマンスのランキングでも1位を獲得し、Zenfone 9、Pixel 7 Proもトップ5にランクインしています。

16機種で唯一、ナイトモードに対応していないこともあって暗所(夜の屋外)部門で最下位になったiPhone SE(第3世代)はコスパランキングでは3位と優秀です。

Xperia 1 IVがワースト評価に
Xperia 1 IVがワースト評価に

人が優れていると評価する写真とは?

今回のブラインドテストは2枚の写真を並べて優れていると判断した方に票を投じるシンプルなものです。

人がどういった基準で良い写真と判断したのかを探るためにMKBHDは16枚の写真を並べて傾向を導き出しています。

標準(室内)では、髪が黒つぶれするほど暗すぎる写真は下位に、明るすぎる写真は中位に、ちょうど良い写真が上位に綺麗に分けられています。夜の屋外(暗所)でも適切な明るさで表現された写真は高く評価されています。

明るさは良い写真の判断材料になりやすい
明るさは良い写真の判断材料になりやすい

ポートレートはもう少し複雑です。適切な明るさに加えて、背景のボケ感や肌・服の色が自然である写真がより高く評価されています。

ちなみに、最も票数差が開いたのはポートレート部門でPixel 7 Proの33,899票に対して、Xperia 1 IVは1,523票になったとのこと。以下の写真を見比べてみると、白飛びや肌の色の再現性などパッと見でもどちらが優れているかは明確です。

左:Pixel 7 Pro、右:Xperia 1 IV
左:Pixel 7 Pro、右:Xperia 1 IV

自分の目も評価できるカメラテスト

MKBHDが行ったカメラテストではPixel 6aが1位になり、Xperia 1 IVが最下位になりましたが、このランキングがすべてではありません。ズーム撮影は考慮されていませんし、フロントカメラのテストもありません。

ズーム撮影であれば、専用の望遠レンズを搭載したXperia 1 IVがPixel 6aに勝つはずです。あくまでも1つの指標です。

カメラテストは現在も公開されています。このテストは自分の目がどういった写真を優れていると評価するのか、そして世間とのギャップを知るためにも使えるので、時間がある時にトライしてみましょう。

特に「映える写真よりも見た目に近い写真や正確な色を再現した写真が最も良い写真だ!」と言いたい人におすすめです。

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