Googleの未発表デバイスがアメリカの認証機関FCCを通過した。
未発表デバイスはスマートディスプレイ「Google Nest Hub」の次期モデルの可能性が高い。2019年に発売されたPixel 4に搭載されながらたった1年で廃止になったSoliチップを搭載し、ジェスチャー機能に対応するかもしれない。
スマートディスプレイでモーションセンス復活か
FCCが公開した資料によるとGoogleが申請したデバイス(A4R-GUIK2)には“インタラクティブデバイス”の仮名が付いている。
9to5GoogleによればGoogleはこれまでにも“インタラクティブ”を付与した仮名でスマートディスプレイおよびスマートスピーカーを申請しているとのこと。以下はその一覧。
- Nest Hub(H1A): Google Interactive
- Nest Hub Max(H2A): Interactive Video Streaming Device
- Nest Mini(H2C): Interactive media streaming device
- Nest WiFi(H2D/H2E): Interactive internet streaming device
- Nest Audio GZRNL: Intractive Media Streming Device
このインタラクティブデバイスはBluetoothやWi-Fi、スマートホームデバイス向けの無線通信規格Zigbeeをサポート。FCCの認証ラベルを電子表示できることからディスプレイ付きのデバイスとなるようだ。
仮名の規則性やBluetooth/Wi-Fi/Zigbeeといった無線通信に対応していること、さらにディスプレイを搭載していることから認証を通過したGoogleの未発表デバイスはスマートディスプレイの可能性が高い。
さらに、Pixel 4シリーズに搭載されたもののわずか1年で廃止されたSoliレーダーも備えている。使用する周波数は昨年10月に発表された「Nest Thermostat」の61〜61.5GHzよりも広く、Pixel 4のSoliチップと同じ58〜63.5GHzとのこと。
SoliレーダーはNest Thermostatにも搭載されていたものの役割としては人感センサー留まりだったが、新型Google Nest HubのSoliレーダーはPixel 4と同じ周波数を使用することからジェスチャー操作が可能な「モーションセンス」に対応する可能性がある。
今日から日本でも利用可能になったPixel 4の新機能「モーションセンス」
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) February 4, 2020
手を振って楽曲のスキップ操作。思ってたよりも精度良い pic.twitter.com/dFv39gLBkD
スマートフォンとの相性はイマイチだったが、Google Nest Hubの相性は良さそうだ。
キッチンで使用する機会も多いことから料理中に画面の前で手を振るだけで音楽や動画を再生・停止・スキップできるジェスチャー機能は便利なはず。アプリでレシピを見ている時にジェスチャーでページをめくることが可能になればさらに便利になる。
Googleは2018年10月に初のスマートディスプレイとなる「Google Home Hub」を発表。2019年5月にGoogle Nest Hubにリブランディングして翌月から日本でも販売がスタートし、10インチのタッチパネルを搭載した「Google Nest Hub Max」も同年9月にアメリカ、11月に日本でも発売された。
今年、約2年ぶりにスマートディスプレイがアップデートされるかもしれない。
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