Pixel 10、完全自社設計のTensorチップ搭載と共にモデムをMediaTekに変更か
Googleが2025年夏ごろに発売するPixel 10シリーズでは、新たなGoogle Tensorチップが搭載される見込みです。
次期Tensorチップは、基本性能が向上するようなマイナーアップデートではなく、開発パートナーであるSamsungの手を離れ、完全自社設計へ移行するビッグアップデートになると報じられています。
Google PixelはTensorチップを搭載することで、AIを活用した優れた写真編集や音声認識などを提供してきました。一方で、高い処理能力を求めるゲーマーなどからは不満の声も上がっており、大幅な性能向上を期待する声も少なくありません。
Tensorチップの完全自社設計への移行は、こうした期待に応えるものかもしれません。そして、Tensorチップだけでなく、通信機能を支えるモデムについてもGoogleは他社への移行を計画しているようです。
モデム変更に不安の声も
Android Authorityによると、Googleは完全自社設計に移行するTensor G5のチップにMediaTekのT900を採用する見込みです。
GoogleはQualcommのSnapdragon X75を含む他の選択肢も検討しましたが、MediaTekのT900を選択したようです。このモデムに関する詳細は不明で、具体的な選定理由も明らかではありません。
気になるのはPixelシリーズにMediaTekモデムの採用実績がないことです。ユーザーは多数の実績があり、信頼性の高いSnapdragonのモデムを求めているようです。
これまでの報道によれば、Googleは発熱や電池持ちの問題を認識していることから、今回のモデム選定にも慎重に対応していると期待されます。
Exynosモデムは初代Google TensorおよびPixel 6シリーズにおいて、突然圏外になる不具合や、発熱、電池持ちの悪化といった問題が指摘されていました。これらの背景を考えると、GoogleがSamsungのモデムを採用しないことは合理的な判断と言えます。
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