大規模なアップデートによって例年よりも提供時期が遅れたAndroid 12とGoogle初の独自チップを搭載したPixel 6シリーズ。
発売からこれまでに多くの不具合が報告されていますが、新たにモバイルデータ通信が突然圏外になる不具合を多数のユーザーが報告していることがわかりました。
日本のキャリアでは発生せず?
RedditとGoogleのフォーラムでは、Pixel 6シリーズのユーザーがモバイルデータ通信が圏外になる、またはSIMカードトレイに挿入したSIMを認識せず、ネットが利用できなくなる不具合が報告されています。
YouTubeに投稿された動画では、Pixel 6 Proに有効なSIMカードが挿入されているにも関わらず、No SIM card(SIMカードが挿入されていません)および、No service(通信サービスはありません)と表示されてモバイルデータ通信を利用できない事象が発生していることを確認できます。
不具合が発生した状態のPixel 6 Proを再起動すると、先ほど表示されていたNo SIM cardとNo serviceの警告が消えて電波を正常にキャッチするようです。
不具合の原因は不明。Pixel 6シリーズに搭載されたサムスン製のモデムチップ「Exynos 5123b」ではないかと推測されていますが、Pixel 4|4aといった他のPixelスマートフォンでも発生していることからAndroid 12も関係している可能性があります。
圏外になるたびに再起動するのは非常に面倒ですが、Pixelスマートフォンの設定画面から「ネットワークとインターネット」>「詳細設定」>「接続の自動調整」をオフにすることで不具合を回避できたとの報告も確認されています。「接続の自動調整」は、Androidがネットワーク接続を自動的に管理することで電池が長持ちし、デバイスのパフォーマンスが改善する機能です。
なお、一度に何度もこの不具合が発生した報告した人は、キャリアサービスのアップデート後は一度も不具合が発生していないと報告しています。
発売日からLINEMOのeSIMでPixel 6 Proを使用していますが、一度も圏外問題は発生していません。特定のキャリアに依存したり、物理SIMカードを使用している場合に不具合が発生する可能性が考えられます。Twitterなどを確認した限りでは、ソフトバンクやauの回線を使用して圏外になったとの報告は見当たりませんでした。