2026/10/01 19:38

Google Pixel 10aが突然の値上げ。価格を死守してきたAシリーズも限界に

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Y.Sakakura

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Googleが「Pixel 10a」を値上げしました。

Pixel 10aといえば、価格とのバランスを重視して、Aシリーズでは恒例だったチップセットのアップデートまで見送ったモデルですが、それでも価格を維持できなかったようです。

Pixel 10aが12,900円値上げ。92,800円に

Google Storeでは、Pixel 10aの128GBモデルが79,900円から92,800円に、256GBモデルも94,900円から107,800円に変更されています。

値上げ額はいずれも12,900円。128GBモデルでは約16%の値上げになります。

現時点でGoogleから価格改定に関する案内は確認できず、値上げの理由も明らかにされていません。

Pixel 10aの128GBモデルが79,900円から92,800円に値上げされた

価格を守るためにTensor G4を選んだPixel 10a

これまでPixel Aシリーズは、前年に発売された上位モデルと同じTensorチップを搭載してきました。

ところがPixel 10aでは、Pixel 10シリーズのTensor G5ではなく、Pixel 9シリーズと同じTensor G4を継続採用しています。

Googleはその理由について、Aシリーズで最も重視しているのは総合力のバランスであり、性能・機能・コストの両立を重視した結果、安定したパフォーマンスを発揮し、汎用性も高いTensor G4を採用したと説明していました。

さらに、Aシリーズについて「Google Pixelならではのプレミアムな体験を、誰もが手に取りたくなる価格で届ける」という重要なミッションを担っているとも説明しています。

つまりPixel 10aは、Aシリーズで続いてきたチップセットのアップデートを見送ってまで、価格とのバランスを優先したモデルでした。

それでも79,900円という発売時の価格を維持できず、半年ほどで92,800円まで値上げされたことになります。

円安が原因?発売時と為替はほとんど変わらず

今回の値上げは、単純に円安が原因というわけではなさそうです。

Pixel 10aが発売された今年4月のドル円相場は1ドル159円前後。現在も157〜158円前後で、むしろわずかに円高です。

GoogleはPixel 10aでチップセットのアップデートを見送って79,900円という価格を実現し、Pixel 11シリーズでも為替の影響を可能な限り吸収したと説明していました。

ここまでGoogleは、厳しい状況でも日本での販売価格をできる限り抑えてきました。

そうしたなかでPixel 10aが値上げされた背景として考えられるのが、メモリをはじめとした部材価格の高騰です。

スマホメーカーも相次いで値上げを警告

スマートフォンメーカーからは、メモリ価格の高騰を訴える声が相次いでいます。

Nothingのカール・ペイCEOは、今年発売したPhone (4a)について、製品化を決めてから発売までにメモリコストが2倍になり、発売後から現在までにさらに2倍になったと説明しています。

Xiaomiもメモリ価格などの高騰によるコスト上昇が「企業努力だけでは吸収することが難しい水準に達した」として、9月にXiaomi 17T Proなどを最大2万円値上げしました。

特に影響を受けやすいのがミドルレンジです。

オウガ・ジャパンによると、ミドルレンジでは端末原価の15〜20%をメモリが占めており、メモリ価格は前年から約2倍、NAND型フラッシュも約2倍に上昇。価格を維持するためにスペックを削ってコストを吸収するメーカーもあると説明しています。

価格を守るためには、メーカー側にもスペックとの取捨選択が求められる状況です。

Pixel 10aもTensor G5へのアップデートを見送り、性能・機能・コストのバランスを取ったモデルでした。それでも今回、発売時の価格から約16%値上げされています。

為替が発売時から大きく悪化していないことも考えると、今回の値上げにも、こうした部材価格の高騰が影響した可能性があります。

「新型まで待つ」が正解とは限らない

9月が終わり、スマートフォンの新製品ラッシュはいったん落ち着きました。次のラッシュは来年春です。

Googleも例年どおりならPixel 11aを投入すると予想されますが、その前にPixel 10aが値上げされました。メモリ価格の上昇が続けば、11aがさらに高くなっても不思議ではありません。

Googleに限らず、今年の夏から秋に発売されたスマートフォンも、現在の価格がいつまで維持されるかはわかりません。

以前から繰り返しているとおり、スマートフォンが安いのは今です。

「新型まで待つ」「値下げを待つ」と買い替えを先送りしている間に値上げされる可能性もあるため、これまで以上に買い替えのタイミングを見極めることが重要になりそうです。

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