Pixel 4の目玉機能として搭載された「モーションセンス」がわずか1年で廃止になる可能性があるようだ。
モーションセンスは、電波を使って手の動きなどを認識する機能。初搭載されたPixel 4では、スマートフォンの上で手を動かすことによってアラームのスヌーズやタイマーのオフ、着信音のミュート、曲のスキップ、直前に再生していた曲に戻すといった空中ジェスチャーに加えて、近づいた時に時刻と通知を表示したり、顔認証の高速化も可能にしていた。
Soliチップ自体を搭載せず?
9to5GoogleのStephen Hallが情報筋から得た話によると、Googleの次期スマートフォン「Pixel 5」ではモーションセンスに欠かせないSoliチップが搭載されない可能性があるという。
In yesterday's show, we also touched on some things we're hearing about Pixel 5 from sources — specifically that it will likely leave behind hobbies like Soli
— Stephen Hall (@hallstephenj) May 15, 2020
Soliチップは60GHzの電波を照射し、対象物に反射した電波から対象物の動きを検知するレーダーチップ。日本では電波法の関係で発売時には利用できず、今年2月に法的な問題がクリアになったあと、ようやく利用可能になったことからも話題になった。
モーションセンスは利用できるまでが話題のピークだったのかもしれない。Pixel 4のレビュー記事であまり期待しない方が良いと書いたが、予想どおり空間ジェスチャはこれまでに数回しか使っていない。仕組みが大げさな割に効果的な機能が少ないというのが正直な感想だ。顔認証と連動することで世界最速の顔認証によるロック解除が実現されているが、オフとオンで大きな差があるかと言われるとそうでもない。
また、Googleみずからオフにすることで電池を節約できると説明しているとおり、モーションセンスは電池持ちにも影響を与える。Pixel 4の電池持ちが期待はずれと評価された1つの原因だろう。
これらの理由からGoogleが「Pixel 5」でSoliチップを搭載せず、たった1年で廃止にしてもなんら不思議ではない。次期Pixelはミドルレンジのチップセットを採用する可能性が高くプレミアム路線から方向転換することも予想される。そうなれば、ますますSoliチップの搭載は怪しくなる。
現時点ではあくまでも噂レベルだが、例年どおりであればそろそろ「Pixel 5」に関する具体的な情報があがってくる。昨年の6月にはGoogle自らPixel 4のデザインをリークしていた(大不評だったので公式リークもわずか1回で終了になるかもしれない)