想像以上に便利だった。Pixel 10の「マジックサジェスト」で広がるAI新体験
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Google Pixel 10シリーズには、数多くのAI機能が搭載されています。
筆者が発売前に試用する機会を得て数日使ったなかで最も便利だと感じたのが、AIが先回りして今必要なことを提案してくれる新機能のマジックサジェストです。
Googleが独自チップ「Google Tensor」を採用してから5年。AIがもたらす新しいスマホ体験を目指して進化を続けてきましたが、ついに多くの人が待ち望んでいた実用的なAI機能が実装されたと思います。
ただ、先行レビューを公開する数時間前まで“肩透かし”だと評価するところでした。期待していたとおりの提案が出てこなかったからです。
そこでGoogleへの取材を通じて具体的な利用シーンを確認することができました。本記事では、その内容を交えながら、マジックサジェストの便利な使い方を紹介していきます。
マジックサジェストが役立つ利用シーン
マジックサジェストは会話の流れに自然に溶け込み、ちょうど欲しかった情報やアクションを提案してくれます。
おすすめのお店をマップで確認
例えば、友だちにおすすめの中華料理屋さんを聞いて、店名を添えて返信が来ると「マップを開く」という提案が表示されます。提案をタップすれば、Googleマップが起動し、お店の場所やクチコミをすぐに確認できます。


写真をすぐに共有
その流れで「おすすめのメニューの写真とかある?」と聞けば、相手側には「写真を共有」という提案が出て、フォトピッカーからカンタンに写真を選べます。


待ち合わせの誘いから予定の作成
「明日そこに行かない?」と誘うと、相手には予定をすぐに確認でる「カレンダーを表示」が提案されます。
友だちが「いいね!明日12時に石川町駅で待ち合わせしよう」と返信すれば、こちらの画面に「予定を作成」が現れ、すぐに予定を登録できます。


連絡先から電話番号の提案
ほかにも「〇〇さんの電話番号教えて」と聞かれたときに、AIが電話番号を探して候補として表示します。
タップひとつで電話番号を返信でき、受け取った側には、その番号を使って通話やメッセージを送信するための提案が出てきます。
使い始めるには設定が必要。注意点と初期準備
マジックサジェストはオプトイン形式のため、設定画面などで機能をオンにする必要があります。



オンにするとモデルのダウンロードが始まり、完了するまで「マジックサジェストが更新中です」と表示されます。Googleによると最大2時間かかるそうです。
さらにデータの処理も行われ、一晩ほどかかることがあります。処理するデータ量が多いとさらに時間が必要になるため、購入直後は利用できるまでに、さらに多くの時間がかかることもあります。
GoogleはWi-Fiに接続して、デバイスを一晩充電しておくことを推奨しています。
- Gmail
- Google カレンダー
- メッセージ
- Google Keepメモ
- Pixel スクリーンショット
- 連絡先
今回紹介したのは、チャットアプリの利用シーンですが、発売時点では以下のアプリで必要な情報やアクションが提案されます。
- チャットアプリ:Google メッセージ、および一部のサードパーティ製メッセージアプリ
- 電話アプリ:メールや連絡先が関連付けられている相手に電話をかけるとき
- 天気情報アプリ:今後の旅行やイベントがある場合
- 今日のまとめ:リマインダーが必要とされるGmail、テキストメッセージ、Keepメモがあるとき
- その他のアプリ:Google マップ
実機では確認できなかったものの、Googleのデモでは、電話で飛行機やレストランの予約変更を行う際に、メールで届いた予約情報が画面に表示。
予約内容を確認しながら電話するといったことも可能です。
新たなAI体験がPixel 10シリーズを選ぶ理由に
マジックサジェストは、多くの人がAIに期待していたことであり、GoogleがAIに特化した独自チップに移行し、大きく舵を切った5年前に描いていた未来だと思います。
それがようやく形になろうとしています。
現時点では、LINEなど主要アプリに対応していないため、「もう一歩」の印象は否めませんが、逆に言えばもう一歩のところまで来ています。
今後のアップデートで対応アプリと提案シーンが広がれば、Pixel 10シリーズを選ぶ大きな決め手となり、Google Pixelを使い続けたくなる理由になりそうです。
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