グーグルが、米国でのみ提供しているYouTubeの会員制サービス「YouTube Red」を日本国内でも2016年内に提供を開始することが明らかになりました。
「YouTube Red」は、動画の冒頭または途中に表示される広告を非表示にできるほか、オフライン再生と、バックグラウンド再生が可能な有料サービスです。
YouTube CEO、2016年内の国内提供を明言
日経ビジネスオンラインによると、YouTubeのスーザン・ウォジスキCEOが、「YouTube Red」を2016年内のサービス開始に向けて現在準備を進めていることを明らかにしたとのこと。
米グーグル傘下で動画配信サービスを提供する「YouTube(ユーチューブ)」は、会員制の有料サービスを日本で始める。日経ビジネスの取材に対し、YouTubeのスーザン・ウォジスキCEO(最高経営責任者)が初めて明らかにした。
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YouTubeのウォジスキCEOは詳細な開始時期について明言を避けたが、年内のサービス開始に向けて現在準備を進めていると言う。
引用元:YouTube、年内に日本で有料サービスを開始:日経ビジネスオンライン
月額1,000円程度?Google Play Musicなら無料に
グーグルは、昨年10月に会員制有料サービス「YouTube Red」を発表。月額9.99ドル(約1,130円)、iOSは12.99ドル(約1,500円)で、広告を表示せずに動画を視聴できるほか、事前にダウンロードして動画を楽しめるオフライン再生、スマートフォンでは、YouTubeアプリを表示中でなくても動画を再生できるバックグラウンド再生を可能にするサービスです。
また、音楽聴き放題サービス「Google Play Music」の有料会員であれば無料で「YouTube Redを利用可能。逆に「YouTube Red」の有料会員であれば無料で「Google Play Music」の有料サービスを利用することができます。
「YouTube Red」は、現在、米国のみで提供されていますが、年内にも提供地域の拡大を図るようです。グーグルは、日本で昨年11月にYouTube Redの商標を出願しており、サービス開始に向けた準備は早い時期から進められていたようです。
Googleが出願した「YouTube Red」の商標
「Android N」では動画を視聴しながら別アプリの操作が可能に?
広告の非表示はもちろん、YouTubeで配信されている動画をバックグラウンドで再生したいという声はよく聞かれます。
動画サービスであるにも関わらず、映像の見えないバックグラウンドで楽しみたいというのも変な話しですが、ラジオ・音楽・PVなど非公式にアップロードされたブラックなコンテンツが無数に存在しているYouTubeならではかもしれません。
グーグルが、先週配信した次期「Android N」のプレビュー版には、1つの画面に複数のアプリを表示できるマルチウィンドウ機能が搭載されました。
これを使えば、バックグラウンドでの再生が可能ではないかと試したところ、YouTubeアプリを表示しているウィンドウから離れると、動画の再生がストップする仕様になっていました。
Android Nの新機能「マルチウィンドウ
もしかすると、「YouTube Red」に加入すれば、YouTubeの動画を再生しながら別のアプリを操作できるようになるかもしれません。実現すれば、画面の大きいタブレットで重宝する機能になりそうです。
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