Appleの紛失防止タグ「AirTag」は、これまで1人でしか利用できなかったことから、子どものリュックなどを両親がAirTagで監視する場合は2つのAirTagを持たせる必要がありました。
日本時間9月19日にリリースされたiOS 17では、AirTagの共有機能が追加されたことによって1つのAirTagで両親が子どものアイテムを監視できます。
目次
AirTagの共有機能でできること
iOS 17で追加された「AirTagを共有」機能をオンにすると、これまで1人でしか使えなかったAirTagを5人と共有して、メンバー全員がAirTagの場所を地図上で確認したり、AirTagが近くにあるときは音を鳴らして場所を特定できます。
共有機能をオンにしたAirTagは持ち主から離れて利用することが想定されるため、トラッキング通知が停止されます。
トラッキング通知はストーカーなどの迷惑な追跡を防止するための機能。持ち主から離れたAirTagが近くにある場合は、iPhoneに不審なAirTagの存在を通知したり、持ち主から一定時間(8時間から24時間)が経過すると音が鳴ります。
なお、共有機能はAirTagに限らず、探す機能をサポートしたアイテムであれば、サードパーティの製品でも共有機能を利用できます。
AirTagをみまもりGPSとして利用できる?
共通機能をオンにすると、持ち主から一定時間、離れた時に警告音が鳴るトラッキング通知が停止するのであれば、子どもにAirTagだけを持たせてみまもりGPSとして利用できるのではないかと考えた人もいるかもしれません。
しかし、共有機能の設定画面には「このAirTagを共有している人は誰も、このAirTagが自分の近くにある時は通知を受け取りません」と書かれています。引っかかるのは“自分の近くにある時は”という文言です。
iOS 17の正式リリースから間もないため検証できていませんが、おそらく持ち主とメンバーの近くにある時はトラッキング通知はオフになるものの、AirTagが持ち主やメンバーの近くにない時はトラッキング通知が動作することを意味しています。
例えば、家族が子どもと出かけていて、共有機能をオンにしたAirTagを子どもの持ち物につけておけば、自宅やその他の場所にいる持ち主である自分はiPhoneから子どもの場所を確認できるはず。共有メンバーが近くにいるため音も鳴らないでしょう。
一方で、自分と家族が仕事に出かけていて、子どもがAirTagをつけたカバンを持って学校に登校している場合は、AirTagの持ち主および共有メンバーが近くにないことからトラッキング通知が動作して音が鳴るはずです。
持ち主や共有メンバーがいない場合までトラッキング通知をオフにしてしまうと、ストーカー行為が可能になってしまうため、近くにある時に限定しているのでしょう。
共有機能はAirTagをみまもりGPSとして利用することは想定されておらず、あくまでも複数人で1つの荷物を追跡したい時に利用する機能と言えそうです。
共有機能の設定方法
AirTagの共有機能をオンにするには、iPhoneをiOS 17にアップデートした後、探すアプリから以下の設定を行う必要があります。
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