- iPhone 15 Pro、Pro Maxでは、翻訳アプリのショートカット起動や空間ビデオ撮影が可能です。
- iPhone 13/14シリーズは次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」に対応、AirDropも改善しました。
- iOS 17以降のWi-Fiや通信速度問題がiOS 17.2ベータ版で解消済みとの報告あり。
日本時間12月12日、Appleが最新版のソフトウェア・アップデート「iOS 17.2」と「iPadOS 17.2」の配信を開始しました。
今回のアップデートには、聞いた音楽や撮影した写真などを使って簡単に日々のできごとについて記録できる新しいアプリ「ジャーナル」が追加されます。
ほかにもiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxでは、アクションボタンを使って翻訳アプリをショートカット起動できるほか、空間コンピューティングもたらすまったく新しいデバイス「Apple Vision Pro」で再生できる空間ビデオを撮影できる機能が追加されています。
AirDropの改善によって、2台のiPhoneを近づけることで飛行機の搭乗券や映画のチケットなどの共有も可能に。すでにお伝えしていたとおり、iPhone 13シリーズとiPhone 14シリーズで次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」充電器に対応しています。
Qi2はワイヤレス充電技術の新バージョンで、早く安定してデバイスを充電することが可能です。主な進化点は、最大15ワットの出力と高速充電の実現、さらに進化した熱管理機能によるデバイスの過熱防止です。また、デバイス間の通信が向上し、充電の効率性が大幅にアップしました。ただし、Qi2に対応した充電器とデバイスが必要です。
なお、iOS 17以降ではWi-Fiが切断されたり、Safariでページを読み込んだり、アプリでコンテンツの読み込みが進まなくなったり、通信速度が異常に遅くなる現象が報告されており、ベータ版のiOS 17.2で解消済みであることも報告されていました。
- ジャーナル
- 日々のささやかな出来事から大きなイベントまで書き留めておくことができる新しいアプリで、感謝することにより健康状態を向上させることが可能
- ジャーナル記入の提案によって、外出、写真、ワークアウトなどがインテリジェントにグループにまとめられるため、体験を簡単に思い出すことが可能
- フィルタを使用して、ブックマークしたエントリーの検索や添付ファイル付きのエントリーの表示を素早く実行できるため、日々の重要なモーメントを振り返ることが可能
- 通知をスケジュールして、選択した曜日と時間にジャーナルを書くことをリマインドし、ジャーナル記入の習慣を続けるのに役立てることが可能
- Touch IDまたはFace IDを使ってジャーナルをロックするオプション
- iCloud同期により、iCloud上でジャーナルエントリーを暗号化された安全な状態で保管
- アクションボタン
- iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで“翻訳”オプションをアクションボタンに割り当てることにより、語句を素早く翻訳したり、別の言語でほかの人と会話したりすることが可能
- カメラ
- 空間ビデオでは、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxでビデオを撮影して、Apple Vision Proの3次元環境でメモリーを追体験することが可能
- iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで遠くの小さな被写体を撮影するときの望遠カメラのフォーカス速度が向上
- メッセージ
- キャッチアップの矢印を使用すると、右上隅に表示される矢印をタップして、チャットの中にある最初の未読メッセージに簡単にジャンプすることが可能
- コンテクストメニューで“ステッカーに追加”オプションを選択して、吹き出しにステッカーを直接追加することが可能
- ミー文字のアップデートにより、ミー文字の体型を調節する機能が追加
- 連絡先キー確認で、膨大な数デジタル脅威にさらされている人向けに、意図した相手とのみメッセージをやり取りしていることを確認するための自動通知と連絡先確認コードを提供
- 天気
- “降水量”の表示で、今後10日間の特定の日の雨や雪の状況を把握することが可能
- 新しいウィジェットで、今後1時間の降水、日別天気予報、日の出と日の入の時刻のほか、空気質、体感温度、風速などの現在の気象状況の表示を選択可能
- 風の地図のスナップショットを使用すると、風のパターンを素早く見極め、マップオーバーレイのアニメーションにアクセスして、今後24時間に予想される風の状況に備えることが可能
- インタラクティブな月のカレンダーで、翌月の任意の日の月の位相を簡単に視覚化
- 機能改善と不具合の修正
- AirDropの改善により、連絡先の共有オプションが拡張され、2台のiPhoneを近づけることで搭乗券や映画のチケットなどの有効なパスの共有が可能
- Apple Musicで“お気に入りの曲”プレイリストを使用して、お気に入りに指定した曲に素早く戻ることが可能
- 集中モードからApple Musicの“視聴履歴を使用”を無効にして、再生したミュージックが“最近再生した項目”に表示されないようにしたり、おすすめに反映されないようにすることが可能
- 新しいデジタル時計のウィジェットを使用すると、ホーム画面やスタンバイ画面で時刻を一目で確認することが可能
- 自動入力機能の強化により、PDFやその他のフォームのフィールドを識別して、連絡先から名前や住所などの情報を入力することが可能
- 新しいキーボードレイアウトが8種類のサーミ語に対応
- “メッセージ”のステッカーに“センシティブな内容の警告”を表示することで、ヌードを含むステッカーが予期せず表示されるのを防止
- iPhone 13とiPhone 14のすべてのモデルでQi2充電器に対応
- 特定の車種の車内でワイヤレス充電ができないことがある問題を修正
- QRコードを使用した一部の支払い方法に関する問題を修正
iPhoneおよびiPadのアップデート方法は以下のとおりです。
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