eSIMは画面上の操作だけで完結する便利なSIMですが、カードを抜き挿しするだけで簡単に回線を新機種に移行できるSIMカードと違って、再発行の手続きが必要です。
eSIMの再発行は面倒な上に、手順を誤ると回線が使えなくなることもあります。この問題を解消するために、AppleはiOS 16にてeSIMクイック転送の提供を開始し、簡単にeSIMを移行できるようになりました。
eSIMクイック転送を利用するには、eSIMを提供するキャリア側の対応も必要です。日本ではKDDI、楽天モバイル、ドコモの順番で対応を行い、最後に残っていたソフトバンクもiOS 17にアップデートすることでeSIMクイック転送を利用できるようになりました。
eSIMクイック転送に対応したのはソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの3サービス。
利用するにはeSIMを利用中のiPhoneと、転送先のiPhoneの両方がiOS 17にアップデートされている必要があります。iPadでは利用できません。
iOS 17へのアップデート後、iPhoneの設定画面から「モバイル通信」>「モバイル通信を設定」または「モバイル通信を追加」をタップするとeSIMクイック転送を利用できます。
eSIMクイック転送では、eSIMを新機種に転送するだけでなく、SIMカードをeSIMに変換することも可能。設定画面から「モバイル通信」>「eSIMに変更」にて変換できます。
なお、eSIMクイック転送の申し込み受付時間は午前2時から午後11時30分までと案内されています。
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