iOS 17.3が配信開始。盗まれたiPhoneを強力に保護する「盗難デバイスの保護」が追加
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

日本時間1月23日、Appleが最新版のソフトウェアアップデート「iOS 17.3」の配信を開始しました。
今回のアップデートでは、盗まれたiPhoneのセキュリティを保護する「盗難デバイスの保護」機能が追加されます。
盗難デバイスの保護機能は、 Apple IDに保存されたパスワードやパスキーを使用したり、Safariで保存された決済方法を使用するなど、特定の操作を実行する時にパスコードではなく、Face IDや Touch IDを要求することでiPhoneと Apple IDのセキュリティを強化するもの。
これにより盗む前にパスコードを犯人が記憶したとしてもiPhoneや Apple IDに保存されている重要な情報にアクセスすることが困難になります。
また、デバイスのパスコードやApple IDのパスワード変更など行う際は、Face IDまたは Touch IDで認証を行い、1時間待機した後に、2回目の生体認証を要求することで乗っ取りを困難にさせます。
なお、盗難デバイスの保護機能が動作するのは自宅や職場など、定期的にiPhoneを利用する以外の場所で利便性は大きく損なわれません。
このほかロック画面には、黒人歴史月間を記念して黒人の歴史と文化をたたえる新しいユニティの壁紙が追加。ミュージックアプリでは、友だちなどと共同で作るプレイリストに対応します。
特定のホテル客室でテレビにコンテンツを直接ストリーミングするAirPlay、設定画面からアクセスできる「AppleCareと保証」に、自分のApple IDでサインインしているすべてのデバイスの保証範囲が表示されるほか、衝突事故検出の最適化がiPhone 14およびiPhone 15のすべての機種で行われます。
iPhoneおよびiPadのアップデート方法は以下のとおりです。
- iPhoneの設定画面を起動
- 「一般」に進んで「ソフトウェア・アップデート」を選択
- 「ダウンロードとインストール」をタップしてパスコードを入力
- 利用規約が表示された場合は同意すると、最新版iOSのダウンロード開始
- ダウンロード完了後、「今すぐインストール」をタップすると、iPhoneが何度か再起動しながらアップデート開始
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