Androidデバイスは、スマホが誰かに盗まれたり、どこかに置き忘れて手元から無くなっても「デバイスを探す」機能を使って、スマホが今どこにあるかを地図上に表示して上手くいけば取り返すこともできます。
ただし、位置情報等をサーバーにアップロードするためにはネット接続が必要で、スマホが圏外だったり、通信機能が備わっていない紛失防止タグ、電源が切れた場合も利用できません。
そこでGoogleは全世界に存在する10億台以上のAndroidを活用して、圏外でも紛失したAndroidの場所を特定できるデバイスを探すネットワークを発表しました。
強力なネットワーク機能は昨年夏にリリース予定であったものの、同ネットワーク対応するタグを悪用したストーカー行為から利用者を守るためにAppleとの協議によってリリースが延期になっていましたが、近く登場する可能性があります。
圏外のスマホも探せるネットワーク機能
Google Play開発者サービスのベータ版を導入したユーザーによると、設定画面にデバイスを探すネットワークの項目が追加されたとのこと。
設定画面には、圏外などオフラインでも利用しているスマートフォンおよび、ペアリングしたFast Pairアクセサリの位置を特定するために、デバイスを探すネットワークを活用して他のデバイスから送信される暗号化された位置情報を使用すると案内されています。
Seems like Google has started rolling out the Find My Network with Google Play Service beta version 24.12.14
— AssembleDebug (@AssembleDebug) April 3, 2024
It's enabled for me without turning on any kind of flags. #Google #Android pic.twitter.com/WcxXMlPsLE
さらに、Appleがリリースしたばかりのベータ版iOS 17.5からはiPhoneが紛失防止タグの検出機能に関するヒントが発見されています。
9to5Macによると、検出機能が動作すると「このアイテムはAppleの探すネットワークで認証されていません。アイテムを無効化して、位置情報を所有者と共有しないようにできます。」と表示してiOSが不審なタグを無効化する方法をユーザーに案内するとのこと。
iOSにおいては機能そのものは有効化されておらず、インターフェースも準備できていませんが、5月リリースが予想される正式版のiOS 17.5では完全に準備が整っている可能性があります。同月にはビッグイベントGoogle I/O 2024が開催されるため、開発が順調に進めばGoogleからも何らかの発表があるかもしれません。
デバイスを探すネットワークは、Bluetoothビーコンを活用して近くにあるデバイス同士が通信して、情報を受け取ったデバイスが圏外などで通信できないスマホやタグに代わって位置情報をサーバーに送信する仕組みです。
そのため電源が切れたスマホやタグはネットワークを利用できません。
しかし、Googleがデバイスの電源が切れた場合でも探すネットワークを利用できる「Powered Off Finding」機能も開発していることがわかっています。残念ながら同機能を利用するには専用のハードウェアが必要のため、すべてのデバイスでは利用できず、既存のデバイスで対応が確認されているのはPixel 8シリーズのみになっています。
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